第152話 御きつね様? (4)

 と、思っているのだけど!?


 う~ん、どうなんだろう?


 とにかくね、何度も述べるけれど。家のカミさんにビクビクしているよ。


 これも何度も述べるけれど。家のカミさんの紅玉の瞳で睨まれると本当に怖いんだよ。


 だってさ、俺もそうだけどね、家のカミさんの自称親衛隊だと申している骨のオジサン達も。『カクカク……カチカチ……』と、うるさいぐらい自分達の骨の関節を身震いして鳴らしているもんね。(汗! 汗!)


「そこのぉ、おおおおおおおおおっ! 貴方ぁ、あああああああああっ! 家の主人はぁ、あああああああああっ! 貴方の事を知らないとぉ、おおおおおおっ! 申しているけれどぉ、おおおおおおおおおっ! どういうことぉ、おおおおおおおおおっ!?」


 家のカミさんに俺を睨み終えると。こんな感じで、空に浮いてる十二単のお姉さんに。落雷の如く──大きな声で叫んだよ!


 すると辺りの木や茂みから、鳥や大小様々な動物達も逃げ出した!!


 家のカミさんの声でね!!


 とにかくね、腰に両手を当てて──憤怒し、空を睨みつけるよ!


 かなり激怒している口調でもあるから、家の女神様はかなり不機嫌……。だから後で俺は、カミさんの腰や足を揉んで御機嫌取ろうと思ったよ!?


 でないと俺も八つ当たりを食って──いつまでも『ブツブツ』と、文句を言われるのは嫌だから。(汗……)


 う~ん、それにしても、あの空に浮いている銀髪の十二単のお姉さんは誰なのだろうか!?


 特に女神フレイヤ家のカミさんいるのに、平気で俺に『旦那様!』と、声を掛けるのは命知らずもいいところだと。俺はついついと思ったのだが!?


「はぁ、ああああああああああああああああああああああああああああああっ! そんな事はないでしょ? 妾を召喚してこの世界に連れてきたのは、旦那様ですからねぇ、えええええええええええええええっ!」

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