第151話 御きつね様? (3)

 だから俺は、フレイヤ家のカミさんに再度……。


「お、俺の住んでいた日本には、今あんな容姿をした女性等いないから? ……ねっ、ねっ、知っているよね、フレイヤも?」


 顔を引きつりながら、俺は述べたのだけど。


「ふぅ~ん、ですね……」と、冷ややかな目と表情……そして冷たい口調で言葉を述べて──俺を睨んできた。


 だから俺ちゃん「ご、ごめん……」と。自分自身全然悪くはないし、濡れ衣だと思うけど!?


 フレイヤ家のカミさんが怖いから、謝っちゃった。(汗! 汗!)


 もう、これ以上は怒られたくないの、実際この砦までの道のりを人員郵送車の中で、俺はお蝶の件で『ブツブツ』と、文句を言われ続けていた訳なんだよ。


 だからね、これ以上は、文句を言われたくないの。特に今回の件……空に浮いてる煌びやかな、十二単のお姉さまは、俺は無関係だから。

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