第150話 御きつね様? (2)
「はぁ~い、あ・な・た……もう本当に来るのが遅いから、
空に浮いてる、お嬢様!?
だと思う
と思ったのだけれど。今ね空に浮いて「あなたぁ~、待ちくたびれました~」と、甘い妖艶な声色で俺を呼ぶ女性──着衣している服装の目立ち度なら、
だって日本の平安時代……というか、中世の貴族の女性等が着衣している赤に緑の煌びやかな、花だと思う!?
模様の入った十二単を着衣している女性なのだよ。
だから俺は、少々というか?
かなりビックリしているよ。
……それにあんな容姿をした。それも空飛ぶ女性など俺は知らないし?
全く心当たりもないから直ぐに。鬼婆のような形相してながら。俺を睨んで──今にも食いついてきそうな、
「おっ、俺知らないよ?」と、首を『ブルブル』と振りながら答えたよ。
……冷や汗を『タラタラ』と、垂らしながら……。
だって俺、全く記憶にないから、本当に、というか、本当だからね。
それにさ、皆も良く考えてよ!?
俺の住んでいた世界は近代国家 日本だよ!
中世の時代の日本ではないから、あんな容姿の女性はいないの……皆もそう思うよね?
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