第143話 何かしら付いてきました? (74)

 だってさ、うちのカミさま、女神さま、やること事態がワンパターンんだし。先程から意味深に『ニヤニヤ』と、妖艶の微笑をしているから、直ぐに分かるよ。まあ、爺さんは不思議そな顔……と、いうか、フレイヤに妖艶に微笑されながら見つめられているか、真っ赤な顔と、蕩けそうな表情で、鼻の下を伸をばしながら嬉しそうな表情をしている。


 だから俺は、そんな爺さんを見て──こいつも町長と同じで、俺の『殺す、リスト!に追加してやろうか』? と、思っていたら。


〈シュ──〉と、風を切る音が、俺の大きな耳に、聞こえた気がするよ?


「「「えっ?」」」


 と、俺の周りから、こんな声が聞こえてきたよ。だからね、俺自身も辺りを目で確認をしたら。刹那──


『あらあら、やっぱり、やっちゃったか?』と思いながら見てみると。


 首無し爺さんが、一名程たたずんでいるよ──それもさ、綺麗に切断された。首元からは、又というか、更に部屋を汚す程に血が噴水のように噴き出しているから。周りにいた爺さんと婆さん驚いて……いないよ!


 それどころか、「えええの、吾作は、これで人を辞めて、精霊様じゃ、儂も若い頃に、馬にのれるように練習をしとけばよかったよ」と、一名婆さんが述べ始めると。周りにいる爺さんと婆さん、町長も含めて。


「ええのぉ、おおおっ!」「ええの!」「ええのぉ、おおおっ!」「儂も早よう亡骸になりたいの」「うんだ、うんだ……早く死んで、精霊様になって、若い身体と長寿を手に入れたいわ」


 と、何とも言えない、恐ろしい会話を未成年の俺の目の前で、皆で頷き、真剣な顔をしながら。平気で述べているんだよ、『こいつら、本当に頭が大丈夫か?』と、俺は真剣に爺さんと婆さん達の事を心配をしているぐらいだから。

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