第144話 何かしら付いてきました? (75)

 と、俺の心配を他所に、今度は爺さんと婆さん達は、皆で両手を併せ──「「「フレイヤ様──」」」「「「フレイヤ様──」」」「「「我らの女神フレイヤ様──」」」と、拝み始めたよ。


 特に、この世界はこんな感じなのかな?


 俺の住んでいた世界でも、信仰心は無い訳でもないが、この世界に住んでいる人達みたいに神に対しての、これ程までの熱い信仰心はないとは思うんだよ?


 特にさ、俺のもう一人のカミさんでもあるお蝶もそうだけど。フレイヤが部屋にくるまでは、『フン!』と、いった感じで、ライバル心も合った訳なんだよ。俺をフレイヤに取られたくないと、いった感じもあらわにしていたのよ。


 だからフレイヤが、俺とお蝶がいる部屋に踏み込んだら。女の戦いが始まるかも知れないと『ドキドキ』と、していたら。フレイヤが部屋に入った途端に、お蝶はどうやら女神フレイヤの、神々しい容姿に圧倒されて、萎縮していまい。急に正座を始め──両手を併せて、ここにいる、爺さんや婆さん達みたいに、拝み始めたから。俺自身もかなり『ビックリ』としたぐらいだから。

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