第97話 何かしら付いてきました? (29)
だってさ、その後はね、「女神様を妻にするなんて、魔王様って本当に凄いね」と、ワクワクした表情で、直ぐに言葉を返してきたから。「そうかな?」とだけ答えたけれど。
「魔王様の 奥さん、どういいった名前の女神様なの?」
またまたね、お蝶さん、興味津々で尋ねてきた。
「う~ん、知っているかな? ……お蝶さんと俺達とは、住んでる世界が違うから、名前を聞いても解らないとは思うけれど?」
「そうなのかな?」
まあ、取り敢えずは、こんな感じで、お蝶さんに答えてみた──すると直ぐに言葉が返ってきたけれど。良く考えてみたら
う~ん……と、いう事は、もしかしてお蝶さん、
「えとね……」
「うん、どうしたの魔王様?」
「家のカミさんの名前はね……」
「うんうん、誰?」
「女神フレイヤなんだよ……」
するとさ、お蝶さんは、こんな感じ。
「えぇ、えええええええええええええええっ! う、うそぉ、おおおおおおおおおおおおおっ!」
と、大声を出してビックリしているよ。
だから俺は、少しばかり傷ついた。
「嫌々そんなに踊らかなくても、ウソじゃなくて、本当だから……」
まあ、取り敢えずはね、お蝶さんに、こんな感じで苦笑いしながら答えたよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます