第74話 何かしら付いてきました? (6)

「こういう事は最初が肝心なんですよ。ちゃんと主従関係をハッキリとさせないと……。特にあなたはこの世界──ヴァン神族の魔王になるのですから、しっかりしてください! 解りましたか?」


 ねえ、こんな感じで、面倒な事を述べてきたでしょ、本当に……。


 だからね、俺が何度も述べるんだよ。本当にうちのカミさん女神様なの? と、思ってしまうからね。


 でも、まあ、元俺も含めてだけど、天界からは魔族呼ばれていた種族の生き残りみたいだから。本当に仕方がないのかもしれないよ。


 やっぱり、ちょっと『イケイケ』というか、気性が激しい所は仕方がないのかもしれないね。


 そう思うとさ、町のオジサン達にはお気の毒だとは思うが、我慢して欲しいよ。俺が後から、骨のオジサン達と同様に召喚をしてあげるからと、心の中で両手を合わせ『ごめんなさい』と、述べた。


 その後はね、うちのカミさんに「あああ、ごめん」と、だけ告げたら──『フン!』と、いった感じで鼻息荒々しくさせながら、カミさんはね、町のオジサン達を又睨み始めた。




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