第14話 性なる夜を待つ者たちへ
もうすぐクリスマス。
皆さん、ホテルの予約はもう済んでいますか?
え?家で済ます派?
それは失礼いたしました。安価に手っ取り早く、という感じでございますか。
嗚呼!さらなるご無礼をお許しください。アットホームな環境で行うプチプラパーティーから強引に行為へとなだれ込んでいくパターンでございますね。学生さんが好んで行っていらっしゃる性夜の過ごし方でございますね。
え?独身アラフォーカップルでいらっしゃるのですか!
それはそれは・・・どうぞお幸せに。
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何の話かと言うと、タイトル通りだ。
クリスマスに高級ディナーを食べることにかこつけて、お相手とあんなことやこんなことをしている性獣どもを煽るための第十四話である。
さて、クリスマスイブにラブホテルでは休憩待ちの客で行列ができると聞いたことがあるのだが、これは本当なのだろうか。本当だとしたらすごい。性獣ここに極まれりという感じで、性獣カップルどもには本物の獣の如く、羞恥心はないということが知りたくもないのに知ることとなってしまった。
というか、性夜じゃなくても性獣どもはいつでもどこででも絡み合っていると思うのだが、性夜をやたら意識して絡み合おうとする感覚はなんなのだろう。全く理解できない。パートナーがいて仲がいいというところを世間に見せつけたいのだろうか。見せつけたところで世間からの反応はブーイングくらいのものだろうに、全く愚かとしか言いようがない。
だが性獣たちが面白おかしく性夜を過ごすことで、日本経済を動かして利益を生み出していることは事実だろう。ブーイングはしても日本から追い出すには惜しい。だからせめて性獣カップルは人目に付かず、ひっそりと絡み合っていてほしい。
どうせ絡み合うなら普段ひっそりと大人しく生きている人々が絡み合うべきではないかと思う。そのほうがよほど聖夜という言葉が似合うし、特別な夜がより盛り上がる気がする。毎年聖夜をいやというほど意識している者たちはどうか聖夜を聖夜らしく過ごしてくれる人々にホテルの部屋を譲ってあげてほしい。
ラブホテルに並ぶ性獣どもを蹴散らすくらい清い存在が少しでも増えることを私は星に願う。
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