第4話 倣科美奈癒さん

 次の日の帰り、スーパーで買い物をしていると、事務の倣科美奈癒ならしなみなゆさんに呼び止められた。


志士奈ししな君、自炊してるんだ。偉い」


 買い物かごに入れられた食材を見て推察したようだ。


「普段は惣菜ばっかりなんですけどね。たまには作ろうかなと思って」

「じゃあ私もお手伝いしに行っていい? 今日何にしようか悩んでたんだよね」

「うえっ!?」


 俺の驚いた反応に、倣科さんは戸惑ったようだった。


「嫌、だったかな。ごめんね」


 全然嫌じゃない。立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花と言う言葉をそのまま顕現させたような女性が我が部屋に来ることは、身に余る栄誉と言えよう。しかし、今はあの部屋にはリズが居る。どう説明したものか。


「あ、そうじゃなくて。実は今日……いとこが遊びに来ていまして。狭い部屋にお呼びするのは気が引けると言いますか」

「私は全然気にしないけど? 寧ろ大勢でご飯食べた方が美味しいじゃない?」

「そう、ですか……?」

「怪しいなー。やっぱり私を呼びたくない理由があるの? あ、いとこじゃなくて彼女さんが遊びに来るとか?」

「そんなまさか! いないですよ! わかりました! だったら来て確かめてください」

「じゃあご飯の献立、一緒に考えよ」


 優しく微笑む大和撫子に、頷く以外の選択肢を取れる男がこの世にはいないことを、多分彼女も知っているのだろう。笑顔の後ろ側に居る妖艶な小悪魔が彼女の正体だ。そしてその正体を知ってなお、彼女の傍に居たい、嫌われたくないと思うのは、その二面性ですらも魅力的に感じさせてしまう色気が漂っているから。悪く言えば裏表のある女性だが、良く言えばギャップのある魅力的な女性だ。


「そう言えば、うちに来ているいとこ、まだ子供で、ごっこ遊びの最中なので変な喋り方しますけど、気にしないでくださいね」

「そうなんだ。志士奈君偉いね。ちゃんと遊びに付き合ってあげるんだ」

「いえ」


 付き合いきれず警察を呼んだとはもう言えない。

 それから二人で食材を買って、スーパーを出た。スーパーからアパートまでの道を他愛のない話をして歩いた。まるで恋人、いや夫婦の様だった。今晩のご飯の材料を買って家に帰るなんて。

 部屋の扉を開ける。


「ただいま」


 と開いた口が、そのまま塞がらなくなる。

 なぜなら部屋の中がまるで強盗が入ったかのように荒らされており、さらにはリズからの返事がない。


「どうしたの?」

「ちょ、ちょっとここで待っててください。中がまるで強盗が入ったみたいに荒らされているんです。中にまだ犯人が潜伏している可能性があります。俺が中に入って確認します」


 倣科さんは驚いたように目をまん丸くし、肩を強張らせた。

 リズは強盗から無事逃げられただろうか。

 最悪のケースは部屋に押し入った強盗と鉢合わせてその場で殺されてしまっている事。

 次に予測される悪いケースは人質にとられて今もこの部屋に潜伏中。


 俺は土足で入り込む。

 敵との格闘になった場合、素足対靴なら圧倒的に靴の方が有利。足を保護してくれる靴があれば、怪我の心配をせず思い切り蹴りぬける。更に物が散らばっている部屋の中で針状の物を踏まない保証はない。それに相手は靴を履いている可能性が高い。わざわざ玄関で靴を脱いでなるべく証拠を残さないようにする空き巣であれば、見た瞬間に分かるレベルで部屋を荒らしていくわけがない。目当ての金目の物だけ気付かれないように盗んでいくはずだ。


 玄関を入ってすぐの場所に立てかけて置いてあるビニール傘を手にする。一見攻撃手段としては弱そうなビニール傘。確かに剣やハンマーのように振り回すような使い方をしてもあまり効果的ではないが、突きならば相当の攻撃力を実現できる。咽喉をピンポイントで突くことは剣道有段者でもない限り無理だが、心臓を狙えば逸れてもアバラくらいは折れるかもしれない。とにかく正中線を穿つつもりで突けばそれなりの傷を負わすことは出来る。


 浴室を勢いよく開け、中を見る。


 いない。


 武器にはならないが敵からの投擲とうてきを防げるかもしれないと思い、風呂桶を手に持つ。


 トイレのドアを開ける。


 いない。


 左右の壁の間が狭いトイレだ。


 天井には。


 いない。


 後は最初から見えている居間にして寝室。

 物が散乱している為、影に身を潜めている可能性は十分に考えられる。

 小さな物音にもすぐさま反応できるよう、なるべく足音を立てないようにじりじりと進む。

 誰かが潜んでいるのなら呼吸音が聞こえるかもしれない。

 耳を澄ますと何やらスースーと空気が抜けるような音がする。

 呼吸音のように思えた。

 とてもリラックスした、まるで寝息のような。

 音が聞こえてくる方を見るとそこにはリズが突っ伏していた。

 辺りに誰もいないことを確認しつつリズの元へ向かう。


「リズ!」


 声に反応して閉じていた瞼がピクリと動く。


「んん」


 小さく呻いて瞼を開いた。


「ふぁあーあ」


 大きく欠伸をして伸びをする。

 寝ていたのか?


「おい。大丈夫か?」

「ああ、少し眠いがの。問題はない」

「この部屋はなんだ? 誰かが入ってきたのか?」


 リズは辺りを見回し、気まずそうに下を向いた。


「まさかと思うが、これ、お前がやったのか?」


 目を逸らしながら、コクリと頷く。


「ムノキスケの情報、おぬしは全く知らぬと言っておったが、何か彼奴に繋がるものが無いかと部屋中を探しておったらこの有り様じゃ。いやー、おぬしが帰ってくる前には片づけるつもりだったんじゃが、途中で寝てしまったようじゃのう。すまんすまん」


 はははっと恍けた笑いをする。


「馬鹿野郎!」


 リズに怒号を放ち詰め寄る。


「心配したんだぞ! てっきり強盗にでも押し入られたのかと思って、中で殺されてたらどうしようって……」

「すまん」


 シュンとなるリズ。ともあれ杞憂でよかった。どっと疲れた。


「あの」


 声を掛けられて振り返ると倣科さんが玄関で立っていた。

 待たせたままだったのを忘れていた。


「大丈夫だった?」

「ああ、はい。大丈夫です。すみません。お待たせして」


 俺は立ち上がり玄関へ向かう。靴を脱ぎ、倣科さんから食材の入ったビニール袋を受け取り、冷蔵庫の前に置いた。


「結局強盗ではなかったんだよね?」

「はい。なんだかいとこがごっこ遊びの延長線上で探し物をしだしちゃったみたいで。それで部屋の中がぐちゃぐちゃに」

「それは大変。志士奈君、料理は私が作るから、部屋の方片づけちゃったら?」

「いいんですか?」

「お邪魔する身として、それくらいはやるわよ。それでそのいとこさんは?」


 また隠れているのか。


「恥ずかしがり屋みたいで……、ちょっと待っていてください」


 台所からの死角に隠れているリズを連れ出し、倣科さんの前に出す。


「こちらが同じ会社で事務をやっている倣科美奈癒さん。今日はこのお姉さんが料理を作ってくれるからな。昨日の惣菜なんかより美味しいものが食えるからな。ちゃんと挨拶しろ」


 リズは初めこそ警戒している素振りを見せたが、警戒をするような相手ではないとわかるや否や、俺と話すとき同様に偉そうに挨拶をする。


「わしの名はリズ。髪の長い女よ。志士奈がいつも世話になっておるようじゃの。礼を言うぞ。今日の晩御飯もよろしく頼むぞ」


 倣科さんはしゃがんでリズの目線に合わせる。瞳がキラキラと輝いていて、それだけで子供が好きだという事が窺えた。


「こんばんは。リズちゃん。今日は私、一生懸命ご飯作るからね。だから少しでいいから、頭なでなでしてもいい?」

「む? なぜじゃ?」

「リズちゃんが可愛いから」

「解せんな」


 くるりと向きを変えようとするリズを押し戻しながら言う。


「ご飯を作ってくれる人に感謝できないなら食べる権利もないと思うぞ。感謝の印に頭くらい撫でられろよ。それともお前が作ってくれるのか?」


 リズは苦虫を噛みつぶしたような顔をして、フードを目深まで被り頭を差し出した。


「ほれ。存分に撫でるが良い」

「ありがとう」


 フード越しでも撫でることができるのが嬉しいらしく、笑顔でリズの頭を撫で、最後にはぎゅうっと抱きしめていた。胸の谷間に深々と吸い込まれていくリズの頭を見つめ、素直に羨ましいなと思ってしまった。


 しばらくしてバタバタと暴れ出し、倣科さんが慌ててリズを放す。


「息が出来ぬぞ! 乳のデカい女よ! 殺す気か!」

「ごめんね! そんなつもりじゃなくて」


 憤りを露わにするリズを抱え上げ、居間に向かう。


「じゃあ部屋の片づけするんで、ご飯お願いします」


 しばらくプンスカと怒っていたリズだったが、一緒に部屋を片付けている内に充満し始めた料理の匂いを嗅いで、いつの間にやら上機嫌になっていた。


「良い匂いじゃな。美味そうじゃな」


 リズムを取って歌を唄うようで、聞いているこちらまで楽しくなってしまう。

 荒らされた部屋の殆どが片付いた頃、料理も出来上がっていた。

 炊き立ての白米、味噌汁、肉じゃが、サバとネギの味噌ホイル焼き。と、うちの狭い台所でこんなものを作れるのかと疑いたくなるほどの料理が運ばれ、感涙を禁じ得なかった。


「ごめんね。随分待たせちゃったでしょう?」

「いえいえ。こちらも今ようやく片づけが落ち着いたところなんで、ジャストタイミングでした」

「じゃあ、食べましょうか」


 三人で円卓を囲み、一斉に「いただきます」と手を合わせた。


「むむむ! さてもさても美味い事じゃ!」

「太郎冠者かじゃかよ。でも本当に美味しいです」

「それは良かった。肉じゃがはまだお替りあるからね」

「ではさっそくお替りじゃ。料理の上手い女よ」


 倣科さんは嬉しそうに皿を受け取り、台所にある肉じゃがをよそいに行った。

 満腹になった三人は円卓を中心に寝そべっていた。リズは寝息を立てている。


「久しぶりに美味いものを食べました。ご馳走様でした」

「お粗末様です。最近志士奈君元気ないみたいだったから心配だったけど、良かった。それにずっと話しかけるなオーラが出ていたし。今日の帰りはなんだかそういう気配がなかったから話しかけられたけど」

「そんなオーラ出してました?」

「うん。なんか傷を負った獣みたいな感じ。漫画、上手くいってないのかなって」

「上手くいってなかったですね」

「でも今日はそんなオーラ出てなかったから、行き詰まりが解消されたのかな?」

「解消されたというか……」


 それ以上を口にするのか、躊躇があった。それほどまでに胸が締め付けられて痛かった。だが、黙っておくような事ではない。ここで話を切ったら、これほど心配してくれる人を更に心配させることになる。


「漫画家になるの、諦めました」


 それを聞いた倣科さんが一瞬目を見開き、閉じた。そして伏し目がちに、一つ一つ確認してから取り出すように言葉を紡ぐ。


「辛いよね。きっと。諦める事も、諦めない事も」


 寝そべったまま、少しだけ身を寄せてくる。


「私は夢と呼べるものが無いから、夢に向かって一生懸命な志士奈君が羨ましかった

し、かっこいいと思っていた。けれども同時に、夢が折れたらそのまま命まで折れてしまいそうな危うさがいつもあって、不安に思うこともあったの」


 更に距離は詰まっていて、彼女の白く美しい顔が拳二つ分の距離にあった。


「だから志士奈君には申し訳ないけど、夢を諦めても志士奈君が生きていてくれて良かったって思っちゃった。ごめんね」

「謝る事じゃあないですよ」


 彼女の細く綺麗な指が俺の後頭部に回され、優しく撫でられる。耳の後ろ側から頭頂部に鈍い電流が走ったような心地よさに見舞われ、意識が飛びそうになる。そのまま顔を胸の谷間にまで持っていかれる。服から湧き立つ柔軟剤の香りが鼻腔を刺激し、胸の鼓動が跳ね上がる。息が苦しかったが、このまま窒息して死んでしまっても良いと思えるほどの心地よさだった。


「話してくれてありがとう。何もできなくてごめんね」


 きつく強く抱きしめられて、頭の中にパンパンに張りつめていた不純物が頭蓋骨の隙間から外に漏れだしていくようだった。

 悩みや痛み、寂しさ、もどかしさ、息苦しさ、そういった自分を追い詰める負の感情が、彼女に吸い取られているようだった。

 いかに寛容な女神と言えど、こんな男の不純物を体に浴びせられたら、即刻首を打ち刎ねる事だろう。

 しかしこの女性は女神よりも寛容に、俺を受け止めてくれる。汚れた涙が流れきって枯れ果てるまで。際限などないと思っていた不純物の一切合財を受け止めて浄化してくれる。

 どうしてこの人はここまで俺に優しくしてくれるのだろうか。何のメリットもないのに。そう考えていると、彼女の力がふっと抜ける。


 彼女を見上げると、彼女も俺を見ていた。切なそうに半分まで開かれた瞳は潤んでいて、涙が浮かんでいるように思えた。それは失意に暮れる俺の未来を思っての事か、俺が生きているという事実への愛しさか、はたまた力になれなかった自分への悔しさか。どれにしても、その涙は俺の為に拵えたものだと思うと、居た堪れなくなってしまう。

 彼女の唇がぷるりと震えた。俺はそれに吸い込まれるように唇を近づけていく。


「これまた美味そうじゃのう!」


 不意にリズの声がして、二人して飛び退いた。寝そべった状態からだったので倣科さんは身を反らす程度だったが、俺は勢い余って壁に後頭部をぶつけ、激痛から更にもんどりうってその勢いで起き上がった。


 痛ってーー!

 声にならない叫び声が上がる。


「大丈夫!?」


 耳鳴りがするほどの鈍痛が走っていたが、掌を倣科さんに向け一生懸命に笑って見せた。


 どうやら先のリズの声は寝言の様だ。むにゃむにゃ言ってやがる。


「ごめんね。私、リズちゃんが居るのに」

「それはこちらこそです。すいません」

「じゃあ、帰るね。リズちゃんにはよろしく言っておいてくれる?」

「はい」

「あ、後洗い物」

「それは俺がやりますから」

「ありがとう」


 駅まで送ろうと思ったが、寝ているリズをそのままに家を出るのが躊躇われた為、一人で帰ってもらうことにした。


 シャワーを浴びてさっぱりしてから、皿洗いを始める。


「女は帰ったのか?」


 リズが起きた様だ。


「リズによろしくってさ」

「そうか。ではわしも美味い飯の礼を言っておったと伝えてくれ」

「わかった」

「ところで先のやり取りなんじゃがな」

「先の?」

「ああ、二人が抱きしめあっておった時の事じゃ」


 ――パリンッ。


「うぉああ!」


 突然の事に素っ頓狂な悲鳴を上げ、皿を割ってしまった。


「狸根入りをするつもりはなかったんじゃがな。起きた時には既に二人は情事に及んでいた故」

「そこまでは行ってない! と言うか、情事ってお前。子供がそういうことを言うんじゃねーよ!」

「まあ確かにおぬしからすれば子供かも知れんがな。何を思って何を言うかはわしが決める事じゃ。それで先のやり取りなんじゃがな。おぬし、昔からああやってあの女に甘えておったのか」

「甘えてって。まあ、甘えてはいるか。悩みを聞いて貰ったり、一緒にご飯食べて貰ったりとかはしていたな」

「なるほど。あの女とムノキスケが関わっている可能性がありそうじゃな」

「は?」

「まだ憶測の域を出んがな。しかし、もしもあの女と恋仲になりたいと思っておるのなら、よしておけ」

「どうして」

「あの女は底が知れん。わしは数多の男との関係を後ろに見たが、おぬしには見えなんだか?」


 確かに清楚で綺麗なうえ妖艶な雰囲気を持つ人だ。モテるだろうし、裏があってもおかしくない。だが、数多とはどういう事か。


「俺がただ遊ばれているだけって言いたいのなら別に怒らないけどよ。お前のその言い方だと、まるで倣科さんがいろんな男を騙して付き合っているみたいじゃねーかよ」

「その通りじゃよ」


 明け透けな侮辱に怒りが頭頂部を突き抜けた。


「倣科さんはそんな人じゃねえ! いい加減な事を言うな! 出てけ!」


 自分自身が言い放った言葉が反響してもう一度自分の耳に届く程の声量で、俺は叫んでいた。およそ子供に向けられるものではない。しかしながら自分の好きな人が、さっき自分に優しい言葉を掛けてくれた恩人が、馬鹿にされてへらへらしていられるほど、俺は大人ではなかったのだ。その相手がたとえ子供であったとしても。


「では、出ていくとしよう」


 リズは落ち込む様子もなく、寧ろ落ち着いた様子で玄関へ歩いて行った。靴を履き、ドアを開け、閉めた。


 ドアがまた開くのをしばらく待ったが、それはなかった。

 洗い物を終える頃には帰ってくるかと思ったが、それもなかった。


 外に出て壁に指を掛けても、そこにリズはいなかった。

 こんな暗い夜道を一人の子供が歩いている。そう思うと急に不安が押し寄せてくる。しかし今更追いかけても、どこへ行ったかもわからない。

 いや、そもそもあいつはうちの子じゃあない。ごっこ遊びに乗りすぎて忘れていたが、そもそも迷子ではと疑った子供だ。警察に届けようとした子だ。

 こんな夜遅くに子供が一人で歩いていたら、きっと補導されて警察に連れて行かれる。そうすればこの間俺と警察官の間で発生した伏線も回収だ。ああこの子がこの間あの人が言っていた子か。そうなれば大団円。ハッピーエンドじゃあないか。

 そうなることを祈ろう。


 俺は玄関の扉を閉め、しかし鍵は掛けないで寝る事にした。

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