第3話
校舎裏まで引っ張ってきた。
「おい、どういうつもりだ。お前が何を考えているかしらないけど、そっちの出方によってはこっちもどうするかわからないぜ」
僕は土下座しながらそういう。
「え?えぇと?何を言っているのかイチゴわかんないんだけど……」
ちくしょう。困惑しているところまでかわいい。完全に僕のイメージしているいちごちゃんだ。もしかしたら彼女はいちごちゃんを生み出した僕よりもイチゴちゃんのことを理解しているのかもしれない。・・・・・・これはもしかするともしかするかもしれない。
「いちごちゃんは世界一かわいいよね」
「え、そんな急に褒められるとこまるっていうか……でもうれしいからゆるす/」
照れながら言う彼女を見て僕は確信した。
(このこ僕のアカウントのコアなフォロワーだ。そんでもっていろいろともてあましちゃってコスプレして直接僕に会いにきてしまうくらいの電波ちゃんだ。)
とりあえず僕がクラスで変態としてさらし上げられることはなさそうで安心した。まあ、下手に刺激したらやばそうなので適当にあしらってかえってもらおう。サインとかしてあげればいいのだろうか?
「えっとそんなにみつめられるとはずかしいかも」
やはりかわいい。ピンクのツインテにうすい唇。ただ帰ってもらうのはもったいない気がしてきた。
「そうだ。動画をとろう!」
彼女をつかえば僕は大物youtuberになれる。これはチャンスだ。イチゴちゃんのきらっきらな日常はっじまるよ~。……やっぱりちょっと恥ずかしい。
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