第10話本当でした。

「ユメダさーん、ユメダさーん、・・・駄目でーす。居なくなったりして、何ですか・・・登場の仕方が変わってますね、・・・ヒーローみたい、あっ、夢の進行役、夢の進行は嘘だったのですか、あっふ・・・ふざけてませんか、・・・んふうーーー」

真似夜は抱きついているユメダから体を押し出す様に離して声をあげてる。

「そうですね、始めましょ」

始めるって言って、ユメダさん簡単に返答して、こっちは、必死だったんだから今度は逃がさないからね、とユメダを強く抱き締める

「痛いです、真似夜さん痛いです」

「逃がさない、逃がさないからねーーー」

真似夜は、また置いて行かれない様に尻尾を握った。

「痛ーーーい、痛ーーー、尻尾はやめて、用があるなら話し合いましょう、・・・落ち着いて、落ち着いて」

「用があるー、・・・用があるって、ユメダ、ユメダ、ユメダ、ユメダ、ユメダ、ユメダ、ユメダーーー」

夢の進行役とか言っといて、何もせずに消えたりして、進行役は、もう結構だから

「此処から抜け出して、夢から目覚めさしてーーー」

「夢は楽しいのに、勿体ないよ真似夜さん、楽しみましょ、おおいに、夢を謳歌してさ」

・・・勿体ない

「勿体ないよ、勿体ないさ、でも、真似夜は、夢から覚めたいの、分かる、夢から覚めたくて、覚めたくて仕方ないの、分かる」

真似夜はユメダの体を揺さぶった

肩を掴む力に祈りを込めて、此処から抜け出さないと駄目

「分からない、何が嫌なのか、真似夜さんは、ユメダを信用してないんですか」

ユメダが真似夜から離れようとするのを無理に引き戻した

「そうは行かないよ、また、話すフリして、消えちゃうんでしょ、此処に居て、ねっーー」

ユメダの尻尾の付け根を掴んだ

「んー、参りました、負けました、夢から覚めたいんですね、覚めましょう、それでは」

「早く、早くよ、直ぐに、直ぐにね」

「それじゃ、抓りましょうか、顔を抓りましょう」

「えーーーーーーーーーーーーーーーーー」

抓る、抓る、抓る、顔を、抓る、抓る、抓る

何を言うかと思いきや、此処に来て顔を抓りましょうって、どれだけ、痛みを堪えて抓りに抓まくったと思うの、体中、赤く腫れて、未だに痛くて仕方ないのに

「えーーーーーーーーーーー、嫌ーーーーーーー、嫌よーー」

「嫌って、顔を抓るだけだよ、夢から覚めたいのですよね、・・・夢は楽しいのに、楽しいことが盛りだくさんなのに、・・・抓りましょう」

「嫌よーー、ほら、まだ赤いでしょ」

真似夜は、先程抓り捲った両腕や、顔の頬と見せている

「何を言ってるんですか真似夜さん、抓るのは、ユメダがやるんですよ、・・・自分でやって、・・・手加減するでしょ、手加減」

手加減ーーーーーーーー、真似夜が、こんなに痛いのに、腫れもまだ赤いし、手加減ーーなんてしてない、してないよ、泣きそうなくらい抓って、抓って、抓って、痛くて痛くて、・・・手加減してるのかな・・・してるのかな

「真似夜さん、勘違いしてないですか、ユメダが抓るんです」

ユメダさん、ユメダさんが抓る、・・・何、どう言う事、抓る人に関係があるの、・・・誰か他人に抓る何て・・・抓ると言ったら、自分で抓るでしょ、

効果が無くなるの・・・手加減・・・手加減してるかな、自信無くなってきたよーー、手加減か

「真似夜さん、抓りましょう、抓りますよ、夢から覚めたいんでしょ、覚めるには、顔を抓るだけだよ

さあ、さあ、さあ、夢の代償は、夢を責任に持てないなら抓りましょう、・・・抓りましょう」

「あーのー、代償ですか、夢を消してしまう事の

夢を信じれなくなった真似夜への、重い代償、重い責任、重罪ですか」

「痛いですよー、代償ですから、重罪ですから、代償ですよ、痛いですよー、あの、憧れの皆の憧れからの代償ですから、重罪ですから、痛いですよーーーーーーーー」

「お願いしますーーーー」

痛そう、痛そう、・・・痛くない、痛くない、痛くない、痛くない、痛くない、痛くない、痛くない








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