福島県・復興応援特別SS・福島県名物・桃

「マコ、土いじりに付き合わされた罰、磐城の名物いっぱい買って」




「ぬぁ~、俺の小遣い今回、少ししか茶々くれなかったんだからな」




変な建造物ばかり建てるからと財布を茶々に握られてしまっている。




「そのお小遣い全部食べてあげる」




「太るぞ!」




「胸が大きくなるだけだもん良いの! それより、この磐城の名物教えてよ」




「さっきから何個も食べているだろ、磐城小名浜名物の雲丹の貝焼きに、ホッキ貝、何個食べる気なんだよ!」




「うん、これ、雲丹が香ばしくて雲丹の味がぎゅ~と詰まって美味しい、それからそれから?」




「ままどーる・・・・・・は、俺の時代に行かないとないか・・・・・・そうだ、桃が凄い美味いんだよ。 福島の桃、柔らかくてじゅわ~と汁がいっぱいで、しかもいろんな種類あって、あっ、浪江のサービスエリアで買った黄色い桃懐かしい、あれすっごい甘さだったなぁ~・・・・・・国見サービスエリアで売っていた桃も良かったなぁ~」




「いろんな種類ってのはマコの時代の話だよね? でも、桃かぁ~マコのお小遣い、鬼ちゃんに渡しとこ」




「鬼庭綱元を鬼ちゃんって、お江・・・・・・」




「それから、なにが美味しいの?」




「っとに、果実は福島はなんでも美味いんだよ。 昼と夜との寒暖差が大きい盆地を持っているから。 それに水が豊富だからね。 伊達政宗にも指導して開墾に力入れて貰っているけど、俺の時代、米の一大産地で水も豊富だし美味いから水が多いから良い酒が出来るんだよ。 うちの御祖父様と親父は大好きでよく買っていたなぁ」




「私、お酒飲むのは駄目なんでしょ? マコ的に」




「うん、酒は二十歳を過ぎるまでは駄目」




「けちっ、やっぱり、マコのお小遣い、鬼ちゃんに全部渡して美味しい物送って貰う」




「うわぁ~やめて~俺のお小遣い」




お江に懐からスッと取られてしまった。


お江に忍びの技を教えたのは誰だ? ・・・・・・武術を教えるように裏柳生のくノ一に頼んだのは俺か・・・・・・俺の馬鹿。




くぅ~・・・・・・。

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