茨城県応援・特別SS・下妻市(人物設定200話付近とする)
「くぁ~やっと俺の時代に、そのまま残る神社発見だよ!痛っ!」
お初に背中を思いっきり叩かれた。
「本当、口が軽いんだから。 しかし、この本殿、真琴様時代に残っているんだ」
今、参拝しているのは、下間市にある大宝八幡宮。
大宝元年・西暦701年、藤原時忠公が筑紫の宇佐神宮を勧請創建したという。
現在の参拝している建物は天正五年・西暦1577年、下妻城主多賀谷尊経が再建したもの。平成時代、俺が参拝した本殿は屋根は昭和40年に茅葺形銅板葺に改められたが今は、萱葺。
しかし、それ以外の建物はそのままで続いている。三間社流造で建ち上がりも高く、柱も太くてどっしりした重みを見せ、それに比べて組物は小柄で複雑に組み合わされ、安土桃山時代の地方色が濃く表れているとされる。天正期の地方的建築の有様を示す貴重な文化財として、国の重要文化財に指定されていたものだ。
「おっ、黒鳥神社もあるじゃん」
「この小さな社殿は?」
「大国主命を祀ったお社だよ、この彫刻はうちの若い頃の左甚五郎作」
「え!これが本来の左甚五郎の作風?神秘的・・・・・・もう、こんな腕を真琴様が変な事に使うから」
「良いだろ!美少女彫刻だって!最近、やっとエミリアタントイレに慣れてきたけど」
「私、あの厠、恐くて入れない。 それより、ちゃんと社殿に相応しい腕持っているんだから、真琴様ちゃんと命じなさいよね」
「わかってるって、これから笠間稲荷とかそう頼むから」
「ここの神様に誓いなさい」
「う~お初は恐いな」
「なんか言った!」
「わかったから、手を振り上げるなっとに」
平将門公も厚く信仰し『新皇』を巫女から授けられたという由緒ある大宝八幡宮に誓わされた。
が、・・・・・・もう遅いぞ、お初。
左甚五郎は萌えに侵略されているからな。
ふふふふふっ。
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