茨城県応援・特別SS・ひたちなか市(人物設定200話付近とする)
「おっ、今夜は久々にカレーか?」
毎週金曜日はカレーにしたいが、スパイスは高級品、大大名のうちでも早々食べられない。
スパイスその物の量もなかなか手に入らないからだ。
「はいです。 おにいちゃんの為に、た~ぷりお肉のカレーです。 って御免なさいです調子に乗りすぎました」
「え~今の妹キャラ可愛いから続けてよ~」
桃子には夜伽で妹キャラを演じて貰うよう頼んでいる。
夜伽で『おにいちゃん』とあえがれると萌え燃える。
「そんな、御主人様を『おにいちゃん』って呼ぶだけで恐れおおいのです」
「もう家族なんだから、身分関係ないからね、桃子」
「はい、御主人様が桃子にそれを求めているのもわかってはいるのですが・・・・・・あっ、焦げちゃう~」
桃子は焦ってカレー鍋をかき混ぜていた。
なにかグロテスクな色?
「あ~御主人様~小松菜入れたら、なんか緑色ににぃ・・・・・・美味しくなさそうですよね、すぐに作り直します」
「え?別に小松菜なら体に良いしグリーンカレーなら普通に食べてたよ。 ん~もっとすっごい色のカレーも食べてたよ」
「え?」
「青色?藍色?・・・・・・ネモフィラ色・・・・・・兎に角、真っ青なカレーを真っ青な花の絨毯を見ながら食べるのが俺が育った家の五月の恒例行事だったんだ」
「真っ青な花ですか?」
「うん、ひたちなか市って所に大きな公園があってね、そこで咲くんだよ。 西洋の花だから取り寄せようかな~あれなら勝手には増えないだろうしって今あるのかな?」
品種改良された園芸花かな?自生種はなんなのだろうか?
「おにいちゃん、見て見たいです、桃子もその風景、美しい物がお好きな御主人様が目を輝かせて言うのだから、本当にお綺麗なんでしょう?」
「うん、五月晴れの青、常陸の海の青、そしてネモフィラ色の青、青にこんなに種類があるのか?ってぐらいに青色を楽しめるんだよ。 落ち着いたら、公園整備しようかなぁ」
「桃子も手伝いますっ」
「うん、その時は頼むね」
桃子が作った少々色の濃いグリーンカレーは意外にもあっさりしていて美味しかった。
そう言えば、ネモフィラカレーだけでなく赤色のカレーもあったような・・・・・・、ん~あれはコキアだったかな?
ネモフィラも数々のアニメのワンシーンのモチーフに使われていたけど、秋のコキアも幻想的なんだよなぁ。
俺がタイムスリップする前に舞台にと書いていたのが、なんだか懐かしいなぁ。
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