茨城県応援・特別SS・日立市(時系列200話付近)
「御主人様が鹿島神宮の他に強く信仰している神社があると聞きましたが?」
茨城城内にある鹿島神宮の分社の榊やお供え物を取り替えていると、手伝ってくれている桜子が聞いてきた。
「あ~御岩神社の事かな?日立市ってとこにあるんだよ」
「御主人様が描かれた地図だと『日』『立』と書かれた所ですね?」
「うん、関東平野北端の地なんだけどね。この城から北に続く平地を行くといきなり山の境界線?って感じに山々が続くんだよ。 その山と山の間、まだ連れて行ってなかったね」
「はい、御主人様が信仰している神社なら是非とも行きとうございます」
「御岩神社も良いけど日立市は、こんこんと綺麗な水が湧いてイトイが住む『泉神社』や『神峰神社』・・・・・・動物園懐かしいな・・・・・・それと、武甕槌大神でも手を焼いた星の神、甕星香々背男を封印している岩がある『大甕神社』もあるよ」
大甕神社は、あの有名な映画『君の名は。』の原作にも登場しているらしい。
映画は観たが、本は読み損ねてしまった。
少々残念だ。
「神様を封印?御主人様、恐いです」
「はははははっ、ちゃんと封印されているから大丈夫だよ」
「そうですか? それにしても日立には神様多いのですね?」
「神様はどこにでもいるよ。 ただ、日立の神社って本当に古くてね、日本国が誕生する前には、もう祀られていたんだよ。 あっ、日本国ってのは初代の帝が統治した国としての意味ね」
「そんなに古くからなのですか?」
「うん、ざっとだけど2000年くらい前から日立の山、神峰では祭祀が執り行なわれてみたいだよ」
「凄いです。 そんな太古から・・・・・・」
「日立ねぇ~太古から続いて俺の時代では生活を豊かにする大企業があって、春は桜が綺麗で本当良いとこだったよ」
「・・・・・・御主人様の時代ですか?それ聞き返さない方が良いやつですよね?」
「うっ、うん、今の話は忘れて」
「はい、もうわかっていますけどね。 日立、そのうち連れてって下さいね」
そう言って桜子はにんまりと笑顔を見せていた。
日立駅前大通の桜、懐かしいなぁ~桜祭りと一緒に行われるロードレース出たかったなぁ~。
そんなことをふと思ってしまった。
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