茨城県応援・特別SS・龍ケ崎市 (時系列200話付近)

「ねぇ~ねぇ~マコの地図さぁ~やっぱりおかしいよ。 この辺りとか湿地だよ」


「そう言われてもなぁ~、龍ケ崎市付近かぁ~、俺の時代だと水田も減少して、住宅地や工業・・・・・・んと、職人の大規模な工房の集まりになっているんだよ」




お江は俺の描いた地図を使って、授業で地理を教えている。


その為、利根川や鬼怒川、小貝川の治水工事を一手に引き受けている本多正純から情報を集めて俺が描いた地図と照らし合わせ正確に教えようとしている。




「んも~未来の地形はわかったから、ここは描き直していてよね。 ところで、マコ~この龍ケ崎の名物は?」


「はははははっ、それでこそ、お江だな。 龍ケ崎市は鰻丼発祥の地と言われているんだよ。 ほら、牛久沼も近いだろ、 鰻獲れるんだよ。 確か、渡し船を待つ茶屋で鰻の蒲焼きと丼飯を別で出していたんだけど、とある客が乗ろうとしていた船が出る間際に料理が出来て、慌てて丼飯の上に蒲焼き乗せて、それを持って船に乗ったら蓋を閉じていた飯に蒸されて鰻が柔らかくてタレも染みこんでいて美味くて、それがいつしか名物になったってって、お江よだれよだれ」




お江のよだれは、胸元に落ちそうなくらいだった。




「鰻の蒲焼き食べたくなっちゃった。 梅子ちゃんに頼んでくる」


「あっ、お江、まだ龍ケ崎の話が・・・・・・まっいっか」




親父達がデートで使ったという屋内スケートボードの話とかもあったが、お江には興味ないだろう。


俺もその施設は行く前に閉店していたし。


龍ケ崎ねぇ~茨城なのに伊達藩領地だったり、稀勢の里の故郷だったり・・・・・・稀勢の里、信長様なら喜びそうかな?


茨城自慢の横綱。


ちょっと懐かしいなぁ~。


そんなことを地図を直しながら考えた。




その日の晩、土浦の漁師から仕入れた鰻の蒲焼きが丼飯の上に乗って登場・・・・・・お江の丼飯、一升あるんじゃないのか???




胸の成長に栄養分使うのだろうか?


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