第963話 前田慶次の戦い
「父上、父上、父上はいずこか?」
「正虎、なんだ騒がしいな儂は、バイクの整備をしていると言っただろうに」
「もう歳なのですから、そろそろお控え下さい」
「人を年寄り扱いするでない。それより用はなんだ?」
「はっ、信琴様より連絡で大殿様の隠居城を作るので、ステンドグラスの職人を送って欲しいと」
「ん?御大将は隠居するつもりなのか?」
「詳しくはわかりませんが、隠居城を常陸藩の袋田あたりに建てるそうで、各地からの職人を集めているとのこと」
「なるほどな、そうか・・・・・・御大将の萌の具現化が得意なステンドグラスの職人が育っていたであろう?その者達を送ると良い」
「はっ、すぐに手配いたします」
「・・・・・・ん?各地から職人を集めている?」
「はっ、その様でございますが」
「ならば、このイタリア藩の力を見せつけなくてはならぬ」
「と、もうしますと?」
「わからぬか?各地から様々な職人が集まって萌城を作るのだぞ?文化の競い合いになるであろう」
「なるほど、確かにそうなりますね」
「腕利きの壁画職人も集めよ、その隠居城の壁全てに壁画を描かせる」
「城の塀にございますか?」
「そうだ、御大将は今まで天守などには萌美少女の装飾はしてきたが、塀は漆喰塗りの一般的なものだった。だが、イタリア藩には壁画職人がおる。あやつらに塀に萌美少女を描かせるのだ」
「お~大殿様、間違いなく喜びますね」
「で、あろう?すぐに送らせるのだ」
「はっ、腕利きのステンドグラスの職人と壁画職人を手配いたします」
真琴の知らないところで事は確実に進んでいた。
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