第935話 お初と佳代
「姉上様から救援要請?真琴様達が予定より遅れている?」
「はい、そのように連絡が来ました」
私は潜水艦を少しずつ移動しながら氷山にぶつからないように潜水艦を守っていた。
そんな中、南極大陸茨城城の姉上様からの連絡。
・・・・・・予定が遅れている?ん~一日くらいの遅れかぁ~真琴様なら準備は万端なはず。
迷うことも先ずは考えられない。
あの陰陽の力で自分が行くべき方角を占えば良いのだから。
南極点の余韻に浸っている?
と、考えていたら、
「真琴君より、信長様のほうが余韻に浸り一日くらい多くいそうですね」
と、佳代が話しかけてきた。
「私もそう思うわ」
「でも、もしものことがお兄ちゃんにあったかも」
と、アセナは少し慌てていた。
「ん~こんなことになるなら、携帯電話早く作っておくべきだったかな~今の通信機、携帯には不便だったし」
「あっ、真琴様が持っていたスマホと言うやつですか?」
「あら、お初様は見たことがおありなんですか?」
「えぇ、見せていただきました。未来の景色がとても綺麗で」
と、口にするとアセナが
「未来?」
と、口にするがそれ以上の詮索はしなかった。
「まぁ、念のため、アセナと私が飛んで見てきますよ。風も穏やかだって連絡は来たので大丈夫でしょう。計算だと南極点まで行って帰ってくるのに少しギリギリですがね。でも、真琴君が移動しているとしたら、大丈夫かな」
と、佳代は地図を見ながら言った。飛行機での輸送が困難だったのは燃料の問題と着陸する場所の確保、そして、強い風だと言う。
ただ、飛んで探すだけなら問題ないそうだ。
「では、佳代、アセナ、真琴様の様子を上空から見てきて下さい。くれぐれも無理はしないように」
と、命じると、二人は飛んで行った。
もう、お江が付いて行ってるはずなのにちゃんとしなさいよね。
どこか不安はなかった。
不思議だ。
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