第917話 いざ、南極へ

「なんだ、潜水艦で行くのか?」


と、言う織田信長。


「えぇ、海上はもの凄く荒れる海域がありますからね。海の中を進もうと思います。っとは、犬ぞり隊が到着するのを待つだけですね」


と、アイスランドからの船も三日ほどで到着した。


「おおとの様、ごめんなさい おくれたでありマスです」


と、アイスランドで雇ったヘーブン・レイキャビクが片言の日本語で挨拶をしてきた。


「良いって、船旅は安全第一だから、それより犬ぞりと、操る者は長けた者だよね?」


「はい、よりどりみどり、お好きな娘 えらんでくんろ」


「はっ?」


犬ぞりを操る者が全員、美少女だった。


犬は、シベリアハスキーのような大型の犬種で、その美少女達の指示に従いしっかりと整列している。


50頭からいた。


「なんで、美少女・・・・・・」


「うちの島から おおとの様の 嫁だす と、ちちが」


「だから、それは良いって」


と、言うと、お初が


「はははははっ、美少女好きはみんな知っているからよね~、だけど、手順は踏んで手は出さないのにね」


「そこが真琴様の良いところです」


「お初、茶々、何言っているの?はぁ~もうハーレムルートは本当にお終いで良いから」


と、ため息を吐くと


「でも、マコ、愛でるだけでも美少女のが良いでしょ?」


と、お江がケラケラ笑っていた。


「うっ、うん、まぁ、その美少女の匂いで充満する船内は萌える」


と、言うと、お初に尻を軽く蹴られ


「変態」


と、罵られた。


「相変わらずだの」


と、織田信長は呆れていた。


「えっと、犬ぞり隊は新金毘羅に乗船、東住美帆よろしくね。ラララ、一緒に乗って語学教育頼んだよ」


「はっ、しかと任されました」


と、東住美帆は言い


「う~やっぱり寒いところ行くのか~」


と、ラララは一人言を呟いていた。


「信長様は俺と一緒の潜水艦・新月夜に。力丸は新木花咲取に移ってね」


「はい、御大将、しかし、静かで乗りやすい快適な船ですね。狭いのさえ慣れれば苦になりません」


と、力丸は言っていた。


「国之常立は桃信に一端任せて、念のためタスマニア島で待機」


「はっ、父上様、すぐに駆けつけられるようにしておきます」


「もしもが起きないようにはするけどね。さて、南極が夏に向かう今が好機、出発する」


1621年11月3日


ケアンズ港を出港した。

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