第914話 無茶苦茶佳代

 ん~真琴君遅いなぁ~二週間の予定だったのに・・・・・・。


徳川家康や羽柴秀吉の死でいろいろと忙しく、帰るのが遅れると連絡が来た。


ん~そっか・・・・・・時間あるのか。


よし、なら、もう1機造ってしまうかって、また職人さん使うと真琴君に怒られちゃうから、私一人で完成させなければ。


機体は製造中だった小型潜水艦から流用してと・・・・・・。


物は出来ても組み立てるのは流石に一人では・・・・・・。


「佳代の方様、御無理をされては」


と、護衛の家臣が言ってきた。


ん?あっ、組み立ての力仕事なら職人さんじゃなくても良いか・・・・・・。


「ねぇ~あなた達手伝ってくださらない?」


「それは、ご命令とあれば」


「ふふふふふっ、ならば、力仕事いっぱいあるわよ」


と、家臣達の手を借りた。


「お方様、どうか休ませて下さい」


「お方様、どうか、眠らせて下さい」


「お方様、どうか家に帰らせて下さい」


と、弱音を言う家臣達。


「武士が何情けないこと言っているのよ。三日四日寝ないくらいで。早く組み立てないと真琴君が帰って来ちゃうじゃない。次の出港に間に合わせるんだから、働くのよ」


「う~、黒坂家で一番キツい仕事は佳代の方様の家臣だ・・・・・・」


と、陰口が聞こえたがそんなのは気にしない。


私は真琴君をこの時代に飛ばしてしまったのだから、真琴君の役に立たないとだめなんだ。


何が何でも・・・・・・。


と、1ヶ月で作り上げたのは、ヘリコプター。


竹をふんだんに使っているので、竹コ●ターと名付けたいが、問題が大きいので、それは止めておこう。


これなら輸送に適しているし、喜んで貰えるかな?


「ただいま、ってなんで護衛の兵まで疲弊仕切っちゃっているのよ?安土行っている間にも見張り付けとくべきだった。これだから技術屋脳は恐いんだよ・・・・・・で、なに造ったの?」


「竹●プター」


「うん、その名前は使えないからヘリコプターね。短時間で造りすぎ。もう本当、新しいの造りたい気持ちはわかるけど、無理させないでよ。佳代ちゃん罰として、出港まで鹿島城全部の便所掃除ね」


「真琴君、それ酷くない?」


「だめ、罰は罰、ちゃんとやってね。でなかったら離縁だから」


「・・・・・・それは嫌・・・・・・絶対嫌、絶対嫌・・・・・・わかったわよ」


と、しょぼくれていた。


ヘリコプターなんて短時間で造れる物なのか?


と、アセナが乗り回していた・・・・・・。


空中分解はしなさそう。


って、ヘリコプター造れるなら、旅から帰ってきたら、アパッチ作って貰おう。

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