番外編・ゴールデンウィーク・ゴムの日・特別SS

【注意!ゴールデンウィーク完全特別編・時系列無視の特別編です】

◆◇◆◇


「マコ~何してるの?」


「あっ、これか?輸入品でゴムが手に入ったから、ちょっと繊維改革出来ないか考えているんだよ」


「繊維改革?反物?」


「あぁ、このゴムを反物に縦糸、横糸に少し混ぜて作れないかと」


「あ~なら、学校の生徒達に作らせてみようか?でも、貴重な品なんだよね?」


「お江、貴重な品でも試して実用化しなかったら意味がないだろ?失敗していいから学校の生徒に作らせてみてくれ。作りたいのは伸縮性のある生地なんだ」


「ん~わかった、作らせてみるよ」


それから約1年、失敗を繰り返しながらも伸縮性のある反物が出来上がった。


「マコ~、作ったは良いけど、シワシワで服にすると、だらしない物になっちゃうよ」


「ふははははははっ、この伸縮性が良いんだよ。よし今、絵を描くから、それの通りに裁縫が得意な者に作らせてくれ」


俺は、一枚の絵を描く。


「マコ~これ、足袋?」


「違う違う、足袋型にはしないで足先は丸くして」


「え~指分かれないの?親指と人差し指のあいだ開けないと、草履とか履けないよ?」


「あ~確かに・・・・・・でも良いの、取り敢えずこれ作って」


「うん、まぁ~簡単そうだから、すぐ出来ると思うよ」


一週間で、完成してお江が履いてきた。


「マコ~これ、なんかおかしいって」


と、お江は太ももまで上げている白い靴下。


「違う違う、これはこう履くの」


お江の靴下を脹ら脛まで下ろしてダボ尽かせる。


「マコ~これなんか、だらしないって絶対お初姉上様とかに私が怒られちゃうと思うんだけど」


「も~、萌えの理解者お江、どうしたよ!これが萌なんだよ」


「え~これが萌なの?」


「そう、ルーズソックスと言う」


「るーずそっくす?」


「このたぼつく靴下が良いの」


「ふぅ~ん、これが良いの?」


「っとに、俺が高校になるとき校則とかで禁止にされてるし、廃れてるし・・・・・・日焼けギャルのルーズソックスを俺は楽しみたかったんだ」


「うん、マコの言ってること理解できないけど、マコが履いて欲しいなら私、履いてあげるよ」


ケラケラと笑いながら、お江は足をさする俺を上から目線で見ていた。


・・・・・・見ていた・・・・・・俺のその後ろ姿をお初が見ていた。


「真琴様、お江の足を愛でるのは別に良いのですが、昼間っからはやめなさいよね」


あれ?蹴られるかと思ったら、お初は静かに学校のほうに向かった。


授業の時間かな?忙しいのだろうな。


ルーズソックスの完成に気にしていなかったら夕方・・・・・・え?お初がルーズソックスを履いていた。


幼女体型お江より、すらりとした足のお初、


「ハァハァハァハァっ、お初どうした?」


「好きなのでしょこれ?」


「ハァハァハァハァっ、うん大好き」


足に手をやろうとすると、


「うわ、ちょっと興奮しすぎ、ちょっとちょっとちょっ~と、いい加減にしなさい」


蹴られてしまった。


「う~ごめんなさい」


「まぁ、真琴様の性癖は置いといて、これ温かいから生徒達にも推奨しましょう。足の冷えは万病の元とも聞きますから。真琴様、生徒達にも履かせますけど、わかっていますね?」


「あぁ、その約束だけは絶対に守るから、お初の足からハァハァハァハァ」


また蹴られた。


ルーズソックス、足を冷やさないようにと、生徒達の標準装備になったが、残念なことが一つ・・・・・・。


五指ルーズソックスになっていた。


「なんでだよ~!そんなのに萌るかよ!」


なぜか凄くダサく感じてしまった。


「え~だって、マコの考えたの動き辛いもん。鼻緒も掴めないなんて駄目だよ」


お江、味方だと思っていたのに・・・・・・シクシクシク。

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