第901話 900話突破特別編・令和・常陸!時代ふしぎ発見!!第九弾・火星に眠る

《注意1!最終回ではありません。御注意下さい》

☆本能寺から始める信長との天下統一1巻・2巻オーバーラップ文庫より好評発売中☆


《注意2!》

この番組は架空の番組です。

似ている番組を知っている皆様。私はこの番組を馬鹿にしているわけではありません。

大好きです。笑いがありながらも教養が広がる長寿クイズ番組。

いつまでも続いて欲しいです。

そして、いつの日か回答者席に座ることを夢見ている一ファンです。

また、タイムパラドックス、パラレルワールドが複雑に混じっていることをご理解いただければと思います。


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《タイムパラドックスにより私たちが知る世界とは全く別の世界線、日本の令和のとある土曜の夜の国民的クイズ番組。この番組もまた、タイムパラドックスと言う不確定な物で連続した時間線なのかも不明な番組。語り継がれる黒坂真琴物語の中でも分岐がされた時間線の一つの時間線上。パラレルワールドの未来の世界の一つ》



『この番組は世界の人々を幸せにする企業理念の世界最大企業、株式会社常陸技術開発研究製作所グループの提供でお届けします』


「皆さんこんばんは、本日は人類初、火星に第一歩の足跡を付けた宇宙飛行士であり第20代黒坂家当主である、黒坂真琴さんと火星からの中継でお伝えする生放送特別編となっております」


と、マッチョなダンディーな司会者が言うと、


「凄いですわね~、この番組が世界初生中継と選んでいただけたことを光栄に思いますわ」


と、上品に白柳鉄工さんが言うと、


「そりゃ~そうでまんがな。この番組のスポンサーが黒坂家が筆頭株主の株式会社常陸技術開発研究製作所グループなんですがな」


と、身も蓋もない事を言って笑いを作っていた。


「坂西さん、それは今は言わない御約束でしょ」


と、鼻づまり気味の野村君がツッコミを入れていた。


「さて、それでは中継をつなぎまして、宇宙飛行士黒坂さん、黒坂さん」


と、画面に映し出される背景は赤茶けた大地。


岩石がゴロゴロとした無機質な大地を背景にしながら、宇宙船内の黒坂真琴を映し出していた。


「はい、こちら火星です」


「どうです、未開の地、人類の第一歩を残された観想は?」


「はい、それはもう言葉に言い表せない感動です。我が先祖である黒坂常陸守真琴と織田信長公の遺言を無事に達成できたこと、それはもう黒坂家としての悲願達成。こんな嬉しいことはありません」


「え?すみません。公式には何も聞いていないのですが?何か隠された目的があったのですか?」


「いえ、秘密と言うほどのことではありません。晩年、冒険家として世界を巡った二人の遺言。それは、火星に納骨をして欲しいと言い残していたのです。それを私が叶えられたこと。その感動はもう言葉が見つけられません」


と、大粒の涙を流していた。


「こっ、これは重大な発表がされましたよ。あの二人の御遺体は謎の地で眠っているとされていたのに、御本家では守っていたとは、これは世界の大ニュースですよ」


と、マッチョなダンディーな司会者が興奮気味に言うと、同時に世界のテレビでは臨時ニュースとして、この番組を画面の脇したにだし全世界が放送していた。


「あっ、そうでしたね。トレジャーハンターの皆様がやたら探していましたが、お二人のお骨は当家でしっかりと守らせていただいていました。黒坂真琴七不思議に数えられていたみたいですが、申し訳ありませんでした。今、この火星に二人は初めての人類として永遠の眠り入ったのです」


と、火星の地表には、御影石で造られた墓標が並んでいた。


初代皇帝織田信長、黒坂常陸守真琴と刻まれた墓標。


「これは大ニュースですよ。このための大プロジェクトだったとは」


と、いつも冷静沈着なマッチョなダンディー司会者も驚きをあらわにし、全世界も大きなどよめきが起こっていた。


後に正式に発表されたのは、織田信長本人と愛した側室達、そして、黒坂常陸守真琴本人と妻達の骨が火星に埋葬されたとの発表であった。


その一大プロジェクトは後に映画化され、全世界の人々が感動の涙を流し、世界の名だたる映画賞を総なめとした。


冒険家織田信長、冒険家黒坂常陸守真琴は死しても冒険家だった。



しかし、この発表がすべてではなかった。

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