第878話 クリミア半島へ出陣
到着した応援の船も次々と投石機型爆雷発射装置を取り付け出陣の準備が整った。
「信長様の艦隊は二つに分けようと思いますが、よろしいでしょうか?」
と、軍議でケバブを食べている織田信長を横目に作戦を立てる。
「好きにいたせ。総大将は常陸である」
とだけ、言い、再び口を動かしていた。
「では、森蘭丸、艦隊を二手に分け、伊達政宗とともに西側を陸に沿って進行、残りは俺が引き連れ東から行く。クリミア半島が近くなったら囲んで砲撃、敵は自爆潜水艦を使ってきている。それには十分注意して、それとオスマン帝国に譲って奪われた戦艦はこちらとさほど変わらない大砲を積んでいる。勝負は先に発見出来るかが重要。ただ、こちらには連絡手段と、飛行艇『レッドドラゴン』と『ハンニバル』がある。上空からも見つけられる。連絡を密にとって無謀に仕掛けることがないように。さすれば、こちらの被害は最小限になる」
と、言うと、織田信長が、
「常陸はな、このクリミア半島を我が国として抑えたいそうだ。民達に恨みを買うような戦いはしてやるな」
と、続けた。
「クリミア半島は西の要として支配したい。よろしく頼むぞ」
「「「「「はっ、かしこまりました」」」」」
「で、儂はどっちに行けば良い?蘭丸と一緒か?」
「信長様は俺と一緒に来て下さい。飛行艇の整備も佳代ちゃんいないと厳しいし、燃料補給艦もこちらに用意したので」
「ふむ、わかった」
出陣する気満々だった織田信長、目の届くところに置いておいたほうが無難だ。
そうでないと一人で爆撃を始めてしまいそうだ。
また燃料補給艦と整備する者に不安と数が揃わなかったので、一緒のほうがよい。
本当なら艦隊の前を飛ばしたいが、仕方ないだろう。
織田信長は自分が出陣出来ればそれで良いようだった。
すると、軍議にアメフトス陛下が入ってきて、
「私も行きたいのですが、ここで君臨する事を選びさせていただきます。そのかわり、常陸様、あなたをオスマン帝国大将軍とさせていただきたく」
と、オスマン帝国の旗と、皇帝の軍旗を渡してきた。
それを艦隊に掲げることで、錦の御旗と同じ効果を持つ。
「この戦いだけの臨時オスマン帝国大将軍として、再びの平定に力を貸します」
と、俺は受け取り、戦艦・伊弉冉尊掲げた。
「いざ、出陣」
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