第872話 黒海戦力分散
サムスン港からの柳生宗矩の救援要請、仕方あるまい。
民達を見捨てることなど出来るものか。
医療班と食糧、薬を積ませて、
潜水艦・ 月夜 ・艦長・代理
潜水艦・健御名方・艦長・猿飛佐助
潜水艦・蛭子命 ・艦長・霧隠才蔵
をサムスン港に向かわせた。
「真琴様、これだとこちらも進軍するためにはいささか戦力が」
と、お初が言ってくると、隣でケバブを食べていた織田信長がジブラルタルとバルセロナを鉄扇で指し示し、
「ここはもう用済み、スペインは蒲生氏郷がしっかり抑えている。儂の艦隊を呼び寄せた。もうすぐ着くであろう」
と、流石織田信長と言わんばかりに先読みをしていた。
夕方には50隻近くの大艦隊が、森蘭丸が引き連れ現れた。
「常陸様、お久しぶりにございます」
「おお、これほど力強い味方が来てくれるとは」
と、久々の再会に手を取り俺は喜んだ。
森三兄弟の一人、森蘭丸。坊丸は残念なことに戦いで亡くしたが、力丸は俺の家臣として、信琴を常陸国で支えてくれている。
森家とは縁が深い。
「常陸、これほど集結したのだから最早力攻めで良いのではないか?」
「そうですね。また残忍な戦い方になりますが、力の差をここで見せつけて、反乱の根を摘んでおきたいですから」
と、言うと、
「伊達様も艦隊を率いて向かっていますが?」
と、蘭丸が言う。
「え?伊達政宗にも言ったの?」
「えぇ、むこうはアスティカやインカなどが安定してきたので、うずうずしている様子でしたので」
独眼竜、やはり戦いは根っから好きなのだろう。
「まぁ、信長様の艦隊も対潜水艦用の装備を付けるのに時間が必要なので少々待ちましょう」
大艦隊、その数にあぐらをかいて攻め込めば油断。
油断は大敵。
しっかりと準備は整える。
勿論、大量の爆雷も用意する時間が必要となる。
「真琴君、ちょっと、欧州イバラキ島で大量生産の指示出してくるね」
と、言って佳代ちゃんは飛んでいった。
その姿を見て、森蘭丸は驚いていたが、俺の顔、気にもしていない織田信長の顔を見ては、もうそれが当たり前の物なのだと察していた。
「はははははっ、本当に常陸様の時代は凄いですね」
と、笑っていた。
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