第788話 スロバキア王国からの招待状
「真琴様、母上からの使者でスロバキア王国に一度足を運んではくれないかと。見せたい城が出来たと来ましたがいかがでしょうか?」
「バートリ・エルジェーベトが?」
と、ちょと嫌な汗が出てしまう。
一応、義母になるが苦手だ。
「なんでも、真琴様に一度見て貰って今後の都市計画を建てたいと母上が頼んできています」
「どこに城を建てたのだっけ?」
と、地図を広げて聞くと平成時代で言うとクロアチア共和国のリエーガと言う場所を指さし、
「このあたりだと聞いています。羽柴様の城造に長けた者が手伝い建てたそうです」
「そうか、そのあたりか・・・・・・うん、行こう」
「ありがとうございます。母上も喜びます」
オルショリャは母親になって真面目キャラに転身したのか?
「で、私はもう一人子が欲しいので穴に突っ込んで欲しいのですが」
と、真顔で言うあたりはキャラ変更を一気に崩してきた。
「まぁ、その夜伽は順番で」
と、答えると
「ふふふ、濡らして待ってます」
「漏らすなよ」
と、答えるのが精一杯だ。
バードリ・エルジェーベト王女が治めるスロバキア王国は、平成時代の地図で言うとクロアチア共和国・ハンガリー・スロベニア共和国・スロバキア共和国を国土とする国。
旧体制が結集している地と比較的近い。
情勢を伺うためにも良いだろう。
「完成した菱形戦車を全車両持ってスロバキア王国に行くぞ。準備を頼む」
と、柳生宗矩に指示を出す。
「今回は視察が目的。引っ越しではないので子供達と、その母親は連れては行かない。オルショリャ、すまぬが残りだ」
「はい、わかっております。海は危険なのを知っておりますから」
下ネタは強烈だが、聞き分けは良いので助かる。
「前田慶次に連絡、ヴェネツィアにいつでも動ける軍を集結させておくように命じる」
「ちょっと、真琴様、恩義ある真琴様に母上が策略を持っているとでも思いなのですか?」
「ははは、バードリ・エルジェーベト王女がそんな女ではないのは、わかっているさ。ただ、バードリ・エルジェーベト王女の家臣はどうだ?旧体制に繋がっている者もおるはず。牽制する」
「・・・・・・確かに。広大な土地を任せるのに旧貴族を領主としているとは聞いておりますが・・・・・・」
「石田三成が差配しているから間違いはないと思うがな。それに俺が動けば軍が動くのを見せておきたい」
「はい、わかりました。そう言うことなら」
石田三成はスロバキア王国大臣として補佐しているので間違いはないとは思うが。
菱形戦車は5両輸送運搬船の載せられ出航の準備が整えられた。
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