第749話 黒坂流子育て術
ヨーロッパ出発の前に、信琴に申し送りをした。
信海と氏琴と守琴への支援、幕府への信忠への忠誠、学校改革、治安維持、防災減災事業継続。
「はっ、父上様、しかと、お任せ下さい」
「うむ、茶々が任せられるというのだから信琴、信じているぞ。それと、早く子を作れ、氏琴と彩華にはすでに子がいたぞ、吉法師は少々生意気に育っている。安土に行ったときは伯父として厳しく接して良いのだからな。この俺が許す」
と、言うと、
「父上様、当家の樺太犬を送ってはいかがでしょうか?我々兄弟は父上が置くてくる謎の生き物たちの世話を母上から申しつけられました。その世話は大いに役立ったと今は思っております」
俺は樺太犬だけでなく、他にもオーストラリアから陸亀やウォンバットを送ったりした。
その為、城の一角は今では動物園として民に開放しして見せたりしている。
「そうか?あれは役にたったか?」
「父上様が無責任に送ってくる物だからこっちは死がせまいと必死になったのですからね。今では笑い話ですが、あの当時は私達だけでなく家臣達も必死でしたよ」
と、笑った。
「まあ、安土にウォンバットは送ると大変そうだから、樺太犬を送り、吉法師に面倒を見させてみよう」
「よろしいかと思いますので、子犬が誕生したらその様に手配いたします」
俺も秀信宛に一筆したためた。黒坂家流子育て術。
彩華もその教育下で育っただろうから大丈夫だろう。
そう言えば、俺が飼いたいジーーーーーーっと、水面を見つめて魚が来るのを待つあの巨大な鳥って名前なんだっけ?生息域を調べて、茨城城動物園仲間入りさせたいな。
そんなことを企てた。
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