第723話 巨大戦艦日本武尊
日立港に入港すると、巨大な戦艦が煙突からモクモクと水蒸気を出していた。
その船は単胴船型で、どことなく『戦艦大和』を彷彿とさせるもの。
船首の波きりが、鋭い。
「殿様、どうです?佳代様の設計の船です」
と、国友茂光が腰を叩きながら出迎えてくれた。
「あぁ、良い船だな。速そうだ」
蒸気機関スクリュー式推進装置付機帆船型鉄甲単胴型戦艦、外輪式からスクリュー式へと進化した戦艦は、外輪式より二倍速く進めるという。
「殿様、この船の命名を」
少し考え、
「戦艦日本武尊と命名する」
「良い名前かと。この船で欧州に戻りますか?」
「いや、この船は別の使い道をする。日本の守り神となるようにな」
「では、どちらに?」
「樺太に配置し、大陸への牽制とする」
俺は日本海の守備を固める事を考えている。
その為に樺太に息子を置いている。
欧州には大艦隊があるので優先するは、日本列島の守備。
ロシアに逃げて行ったハプスブルク家の残党が大陸を東に向かう事も考えないとならない。
その為に息子達に託そう。
「トゥルック達にも会いたいからついでに日本武尊も運ぶ。支度を整えてくれ」
樺太の開発具合も気になるので、樺太へ行く事とした。
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