第717話 茶々

ふふふっ


帰られたのね。


私に隠してひっそりと帰ってきて驚かそうなんて、考えているのね。


鹿島の港からモールス信号が届いているのだものそんなことお見通しよ。


今回はどのくらい滞在していただけるのかしら。


だけど。もうそれは関係ないわ。


次の旅には私も付いていき来ます。


信琴はもう立派に成長した。


後のことを任せられるくらいに。


娘達だってそう。


仁保は森力丸の子に嫁ぎ、那岐は森坊丸の子に嫁ぎ、那美は成田長親の子に嫁いだ。


信海も無事近江大津城に入場して佐々成政の娘を娶った。


心配事はもうない。


私も真琴様と一緒に世界を見たいもの。


その為に私は頑張った。


真琴様も許してくれるはず。


もうすぐ真琴様に会える。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る