第692話 熟女?の側室

俺はお初とお江の顔を見ると、お初は渋いお茶でも飲んだのごとく眉間にしわを寄せていたが、


「これって鹿島港で造った船ですよね?国友殿もいたわけですし」


港に停泊している潜水艦を指差しながら


「はい、茶々様のお許しはいただいてます」


と、磯原佳代は返事をした。


「だったら私は口出は出来ませんが・・・・・・」


と、口ごもった。


お江が、


「マコをどっかに連れて行かないなら分けてあげても良いよ」


と言う。


「俺は物か?ん~と、そのね・・・・・・俺を好いてくれる人は全員側室にしたいからその、俺としてはオッケーなんだけど、最近ちょっと忙しくて元気ないんだよね。あれ」


と言う。

そう、最近実は不能なのだ。

そのため、ミライア、アセナ、オルショリャは妊娠が遠ざかっている。


「それなら大丈夫。こんなこともあろうかと、勃起回復薬も持ってきましたから。それに私、医学部も出て医師免許も取りましたから」


おいおい、ここに来てすごいチートキャラ登場だな。


手には平成で話題になったブルーの勃起回復薬が乗せられた。


「さあ、これを飲んで早く合体を」


ぬお~~~、俺の知る佳代ちゃんはもっと清楚キャラだったはず。

二次元萌の薄い本でも見られよう物ならさげすみの目で『通報しますよ』とか言いそうな女の子だったはずなのに。


「えっと、はい・・・・・・よろしくお願いします」


と、返事をするしか選択肢はない。

未来からあり得ないようなタイムマシーンを造って追いかけてきた女性に「抱けない」「結婚できない」など俺には言えなかった。


その夜、勃起回復薬を飲んで合体した。


「痛い、痛い、痛いってば~~~~~~~~~~~~~」

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