第650話 ?????
「なにがパンドラの箱だ、ふざけおって、海沿いだからこそ奴らは戦艦から砲撃してきたのであろう?だったら、山間の村々に硫黄を使ってフランス王国を弱体化させるのじゃ」
《陛下、なりません。黒坂真琴は根拠のない脅しはしません。毒の霧より恐ろしい兵器を持っていると推測して良いでしょう》
【このローマも、いつモナコと同じような目に遭うか・・・・・・】
『サルデーニャ島は、ここの目と鼻の先、一旦ここは放棄してヴェネチアに引きましょう』
「ええい、ならんぞ。ここから逃げ出すなどあってたまるか」
《陛下をご無念でしょうが、ここは一旦引きましょう》
「ならんならん、信徒達の潜水突撃船を出させよ。そうだ、あの突撃船に硫黄を燃やしながら黒坂真琴の港に突撃させよ」
『陛下、ヴェネツィアで今、日本と同じように蒸気で動く船を作らせています。どうか、もうしばらくのご辛抱を』
【ここは私が死守致します。どうか、陛下は一旦ヴェネツィアへ。衛兵、衛兵、陛下はヴェネツィアに行かれる。ご案内申し上げろ】
・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・くそ、黒坂真琴、あの時の借りを返すのにこやつに取り憑いたと言うのに・・・・・・くそ・・・・・・」
バチカンでの騒動を黒坂真琴は知るすべはなかった。
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