第627話 着陣
マイアミ城の佐々木小次郎がChampion of the sea HITACHI号でジブラルタルに入港した翌日に、オーストラリアのケアンズ城にいた前田慶次が戦艦・摩利支天で入港し待っていた船は皆着陣した。
前田慶次をアセナとミライアを同伴して出迎えると、
「御大将は本当に若い娘が好きですね」
と、呆れていた。
「いや、慶次には言われたくはないんだけど」
と、答えると、
「それがしはもう70も近いので、女子遊びはおしまいですよ」
と、笑っていた。
前田慶次枯れる?
あっ、でも確か若いときは歌舞伎者と言われる前田慶次だが、東の関ヶ原の戦いに上杉方で参戦した後は、減俸転付された上杉景勝と共に米沢に入って質素な生活をしていたはず・・・・・・。
前田家って利家もそうだけど、年齢を重ねると凄く落ち着くなっと、一人で笑った。
戦艦も揃ったことなのでいよいよ攻め込む。
地中海を制するために考えていた作戦は先ずは島々の占領。
マリョルカ島・サルデーニャ島・シチリア島を艦砲射撃で無力化したのち占領するうちの得意とする戦を指示する。
今回、俺はジブラルタル城から動かず、すでに地中海を回ってきた真田幸村を総大将と任命し、戦艦・伊弉諾尊に軍監奉行として経津丸を、戦艦・摩利支天に同じく軍監奉行として北斗の乗船を命じた。
北斗はいずれはオーストラリアに入城させるつもりなので、前田慶次と組ませるのが良いと判断する。
二人には軍監奉行として乗船をし経験を積んで貰う。
ん?あれ、忙しさのあまり二人の元服を忘れていた。
二人はもう17、18歳・・・・・・元服させなきゃ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます