第620話 黒坂真琴の決意
血抜き悪魔達の死刑の前に大切が話しがあるため織田信長がいるマドリード城に向かった。
やはりというのかマドリード宮殿ではなくそれを見下ろす天主の最上階で話しとなる。
織田信長は俺をマドリード宮殿には入れてくれないのか?と、疑問が出るが今はそれどころではない。
「聞いているぞ。ジブラルタルで噂だった連続殺人鬼を捕まえたそうだな。地獄の業火の刑か?」
「はい、地獄の業火に入れます。そして、その煙は世界を敵に回す狼煙と致したく相談しに来ました」
「はははははっ、相談か?好きにやれと言っているだろう。常陸の理想の世界を実現するための駒になってやる」
「第六天魔王と恐れられた織田信長が俺の手駒?」
「ふっ、今更であろう。それより、世界を敵と言うのは不正確だな。この地図を見よ」
と、言って俺が書いた世界地図を模写した世界地図、色分けされており東アジア諸島・オーストラリア・ミクロネシア諸島・南北アメリカ大陸・マダガスカル島・南アフリカ大陸・ポルトガル・スペインには、俺がデザインした日本国旗が記されていた。
支配下、そして、同盟国を表す地図。
「残っているほうが少ないくらいぞ、そして、ここに」
と、織田信長はフランスと、イギリス帝国にも同盟国を表す用の印を付けた。
織田信長はマドリードで遊んでいたわけではなく、フランスだけでなくイギリス帝国との交渉もし、同盟を結んだ。
「さらに、常陸の側室はここの妹であろう」
と、オスマン帝国を指さす。
「はい、オスマン帝国は俺が交渉します」
「ん、そうせい。どれ儂もその狼煙を見に行く、いつ揚げる?」
「二週間後です」
「宗教に凝り固まった世界を変える狼煙楽しみにしておるぞ」
世界を敵にする狼煙ではない。
政教分離を進めるための合図になる狼煙。
そして民族主義の世界を作らせないための狼煙。
織田信長はそこまで理解していた。
新たな秩序を作る、それが俺の最終目標となった瞬間だった。
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