第613話 ????
とある国のとある城。
「おい、バートリ・エルジェーベトは捕まらないじゃないか」
『くそ、黒坂真琴がバートリ・エルジェーベトを死刑にしてから真犯人をこちらで出して処刑して、黒坂真琴は無能である、黒坂真琴はハプスブルク家の者を冤罪で殺すと大々的にふれ回って、各地に反逆の狼煙をあげさせる計画が』
《しかも、あやつ達は狼男の噂を聞いてビビりだしていると言うぞ》
「あぁ聞いた、逃げたいから身元保証通行手形を出してくれと言ってきた。ジブラルタル城下は出入りが厳しくなっているからな」
『馬鹿を言うな、そんな物だして、もしあちら側に流出したらうちらの関与がバレかねない』
「そうだな、始末するか?」
《だな、それより気にならないか?狼男》
『気になるな狼男。だが、人を襲ったとは聞かないぞ』
「変だな」
〔失礼して、申し上げます。我が師、ルイス・フロイスに聞いたことがございます。黒坂常陸はたいそうな寒がりで、冬は毛皮を被ると、もしやその狼男は〕
《なんだと、それは真か?》
〔はい、我が師、ルイス・フロイスは黒坂常陸の近くにしばらくいましたので〕
『くくくくくっ、これは良いぞ、血抜き悪魔に逆上して城を一人で出てきたか?絶好の機会』
「よし、刺客を送り込むぞ。我が近衛兵の猛者達を」
『これで、黒坂常陸も終わりだな』
〔ようやく我が師の敵が討てます〕
《黒坂常陸が死んだとき、再びあの大陸を支配しようぞ》
【・・・・・・・・・・・・。】
とある国のとある城で行われてる密会を黒坂真琴が知るすべはなかった?
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