第610 バードリ・エルジェーベト2
ふふふっ、やっと熟したわ
こんなに真っ赤な綺麗な果実がいっぱい。
つややかに、みずみずしく、水滴をはじく綺麗な果実ちゃん。
私は成長を楽しみにしていたの。
そうよ、これを手に入れるために我慢してあの猿顔の女ったらしの側室になったのよ。
ガーボルに追い出されてさえいなければ私の領地で実るのを楽しみにしていたのに。
いっぱい実らせて、潰して真っ赤な汁でいっぱいにした浴槽に入るの。
私の肌に染み入る真っ赤な果実達は私の肌を若返らせるのよ。
ふふふっ、黒坂真琴の近くにいれば間違いなく手に入るとは思っていたけど、良かったわ。
特性のプレス機が大活躍よ。
ふふふ、待っていなさい。
今夜搾って満たして入るのよ。
ああ~たまらないわ、この色、この香り、この味。
たまらない。
興奮しちゃう。
・・・・・・はい?私の愛した生徒達が殺された?
またなの?また私の愛した者が消えていく?
そんなそんなことって・・・・・・。
そして、また私に罪を押しつけるのね。
許さない。
許さないわ。
私の愛した者を奪った罪、私を貶めようとする罪、絶対に許さないわ・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
ふぅ~危なかった。
まさか、黒坂真琴本人が出張ってくるなんて。
気が付かれたかしら。
誤解されたかしら・・・・・・。
油揚げにはされたくないわよ、私は・・・・・・。
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