第609話 百合
「御大将、陰から見守ってはいましたが、ほどほどにしてください」
と、言ってきたのは猿飛佐助だ。
「見守っていた?やはりあれはバードリ・エルジェーベトか?」
俺は佐助にバードリ・エルジェーベトの監視を頼んでいる。
「はい、バードリ・エルジェーベトです。あの者は生徒を自宅に特別指導としてこっそり呼び出していました。いましたが、特別指導をした生徒は屋敷を出てから忽然と消えました」
「特別指導ってなんだったの?」
「それは、・・・・・・美しかったです。そのその・・・・・・女と女が抱き合う世界って美しいですね」
と、言葉を詰まらせて言う佐助が見てしまった物は・・・・・・百合?レズビアン?
ゴスロリババァと美少女の百合を堪能してしまったのね、佐助は。
「で、屋敷を出て生徒が忽然と消えた?」
「はい」
「バードリ・エルジェーベトは?」
「なにやら真っ赤な風呂には入っていましたが、血生臭いと言うより青臭い赤い風呂だったので血ではないかと」
「ん~疑惑はあるけど惨殺の証拠はなしか」
「はい、探索は続けますか?」
「続けてくれ」
佐助は消えた後、バードリ・エルジェーベトを城に密かに呼び出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます