第600話 600話突破特別編・平成・常陸!時代ふしぎ発見!!第六弾
《タイムパラドックスにより私たちが知る世界とは全く別の世界線の、日本の平成のとある土曜の夜の国民的クイズ番組。この番組もまた、タイムパラドックスと言う不確定な物で連続した時間線なのかも不明な番組。語り継がれる黒坂真琴物語の中でも分岐がされた時間線の一つの時間線上》
『この番組は世界の人々を幸せにする企業理念の世界最大企業、株式会社常陸技術開発研究製作所グループの提供でお届けします』
「皆さん、こんばんは。本日は幾度となく取り上げてきている、黒坂真琴の食にスポットを当てていきたいと思います。本日の特別ゲストは昨年末、タイムトラベルの研究から大きな成果を得て最年少で世界的物理学賞を受賞された、株式会社常陸技術開発研究製作所、開発部部長で磯原佳代さんにお越しいただいてます」
マッチョなダンディー司会者司会者が爽やかな笑顔で番組が始まると、まだ30代前半の白衣を着たいかにも研究が好きそうな磯原佳代をテレビは映していた。
「磯原佳代さんはなぜにタイムトラベルの研究をしようと思ったのですか?」
「私、真琴君の事が好きだったんです。だから、会いたくて会いたくて会いたくて・・・・・・」
「それで、タイムマシンの研究を?」
と言うと、白柳鉄工さんが
「愛こそがなせる技ですわね。愛素晴らしいわ」
と、感極まって涙していた。
「過去に行く試験を来年にもすると言う事ですが?」
と、マッチョなダンディー司会者が言うと
「はい、ただ片道切符。そして、真琴君がいる時間線にいけるかも不明です。ですが、私はいきます。私は真琴君に会いたい」
「そっそんな、恐ろしい賭けがよく出来ますね」
と、珍しく野村君が親の目線で心配するかのように言うと、
「私知っていました。真琴君が萌香ちゃんの事を好きだって言う事を。あの修学旅行でなにかしらアクションを起こすんだと。だけど私はそれより先に、三十三間堂の千手観音達の前で愛を告白するつもりでした。だけど、出来なかった・・・・・・そしたら、真琴君は消え、過去でハーレムをはべらかせている。だったら私はそのハーレムに入るべく研究をしてきたの」
「過去にいければ、株式操作やら先物取引で一儲け出来るのに」
「板西さんはお金のことですね」
と、マッチョなダンディー司会者は呆れてため息を漏らしていた。
「磯原佳代さんの愛の研究が成功出来ることを願いながら、第一問に行きたいと思います。クイズ世界、歴史ふしぎ発見!」
そう言うと、画面はネモフィラが咲き誇る丘でベテランミステリーハンター竹外さんがドクペを飲んで、
「ぷはぁ~美味しいですね、本場のドクペは、このドクペは黒坂真琴が愛した飲み物で、元々は黒坂真琴の歴史線では平成時代茨城県民が愛していた飲み物をタイムスリップした黒坂真琴が、安土幕府初期に再現させ作らせた物だそうです。他にも、黒坂真琴が愛した飲み物は何でしょうか?」
と、画面はスタジオに変わると、
「簡単な問題なのでノーヒントです」
「ちょっとちょっと待ってくださいよ~」
と、野村君が言うがマッチョなダンディー司会者は笑顔だけを返していた。
と、野村君が言うなか他の3人は回答を書いていた。
「回答が出そろいましたので一斉に」
と、回答が書かれた画面が映し出される。
白柳鉄工「口噛み酒」白マッチョ人形を賭ける。
磯原佳代「MAXコー●ー」赤マッチョ人形を賭ける。
板西エイヂ「ビール」白マッチョ人形を賭ける。
野村真人「鮟鱇のドブ汁」白マッチョ人形を賭ける。
マッチョなダンディー司会者が、
「磯原さん、それは?」
「真琴君はマッ缶が千葉に取られたのを怒っているくらいでしたから」
と、言うとマッ缶戦争を会場の知らない者達は失笑していた。
「正解はこちらです」
と、再び画面はベテランミステリーハンター竹外さんを映すと、
「本日は茨城県土浦の工場に来ております。ラノベでも千葉のイメージが付いてしまった、この飲み物実は茨城県で作っていたんですね。正解はMAX●ーヒーでした」
磯原佳代だけが正解となり他の回答者はボッシュートとなっていた。
そしてスタジオで、MAXコー●ーが試飲に運ばれてくると、
「これぞ茨城県民の第二のソウルドリンク、この糖分が私の頭を動かしてくれるの」
と、磯原佳代満足げな顔を映し出していた。
その映像から飲料メーカーは磯原佳代のCM起用を決めた瞬間だった。
「皆様の頭に糖分が回った所で第二問にいきたいと思います。世界歴史ふしぎ発見!!!」
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