第576話 ハーレムKINGに俺はなる?

「お初様、真琴様はハーレムキングなのでしょうか?ですです?」


と、ラララが私に聞いてきた。


「はーれむきんぐ?」


最近、私もラララから各国の言葉を習っている。


その為、言葉の意味がおおよそでわかる。


「千人ものハーレムを持つ御主人様ってハーレムの王ではありませんか?ですです」


・・・・・・。


「まさか、流石に千人は側室にしないでしょう」


「え?ですが、先ほど毎日抱いても3年、毎日1人抱いても3年ってって鼻息を荒くしている御主人様がいましたですです」


「あの馬鹿、なにを考えているの。少し懲らしめてあげるわ」


側室を持つことは了承している。


しかし、1000人なんては許せない。


許して良い訳がない。


真琴様を少し懲らしめて止めさせねば。


と、真琴様の執務室に行くと、


「おっ、お初良いところに来た。頼みたいことがある。1000人を面接して数名にしぼってくれないか?」


「え?」


私が叱責の第一声を出すより先に真琴様が意外な一言が。


「流石に1000人の側室を平等に愛するなんて出来ないからな。そこでだ、側室の代表であるお初、人の心を実は見透かしているお江、百の言葉を使い分けるラララ3人で面接をして5人くらいを選んで欲しい」


「あっ、はい・・・・・・あのハーレムキングになるのでは?」


「はぁあああ?俺は、おっぱいドラゴンじゃないんだから」


と、笑って言う。


おっぱいドラゴン?西洋の龍はおっぱいが好きなの?っという事より、私が怒ろうとしていた事は真琴様の中では、平等に扱えないと言う価値観ですでに整理されていたのに肩の力が抜けた。


「外見的好みは爆乳でなければ良いくらいかな。髪の色、目の色、肌の色で選ばないこと。それと、国との関係性も気にしないで良い。そう言うのは織田家の者が担うべきだからな」


「真琴様、あなた様も一応、織田家の者ですよ」


「あっ、そうだけど。その織田宗家でつながりを持って貰った方が良いから。だから、お初達が面接して、この娘なら側室達と皆仲良く出来うるなって娘を選んでよ」


「はい。わかりました。1人も残らないかもしれませんよ」


「はははははっ、任せるよ」


くぅ~なんか見透かされているようで腹が立ち、真琴様が書いていた絵を手に取りビリビリにして破いて部屋を出た。


部屋から、


「うわ~、新しい甲冑の図案なのに~」


と、聞こえていた。


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