第545話 南米大陸と政宗とハーレムルート再開?

 モアイ島を出て5日で南アメリカ大陸の俺の拠点であるグアヤキル城を目指す。


グアヤキル城城主は今、一緒に武甕槌に乗る船長・真田幸村だが、実際は伊達政宗に任せた状態だ。


伊達政宗も真田幸村と同じく、インカ帝国皇帝補佐官。


南アメリカ大陸のイスパニア帝国支配から解放するため各地で戦った伊達政宗は、今はグアヤキル城でインカ帝国発展に尽くしている。


貿易港であり、城塞都市であるグアヤキル城はその一帯をインカ帝国から割譲しい貰い現在、日本国。


インカ帝国は、と言うとクスコを首都とし立て直している。


伊達政宗に会うのは久々だ。


「常陸様、お元気そうでなにより」


と、出迎えられる。繁栄した港で。


「いろいろ任せたままで済まない。異国での生活大変ではないか?」


「なに、妻の愛(めご)もこちらに呼び寄せましたからね。奥州は藤五郎成実に任せて」


と、言うと深々と頭を下げた女性が出迎えた。


それが伊達政宗の正室・愛で、なんとも聡明そうな感じに見え、茶々に似ている雰囲気を醸し出していた。


そして、同じく深々と頭を下げている姫が見えた。


そちらに目をやると、伊達政宗は


「娘の五郎八姫(いろはひめ)にございます。五郎八、御挨拶を」


頭を軽く上げ、


「五郎八にございます。以後お見知りおきを」


と、挨拶をうける。


10歳くらいで、伊達政宗似のキリリとした顔立ち・・・・・・杏ちゃん?


「常陸様、五郎八の事であとでお願いがございますが、先ずは旅のお疲れを」


と、整備が進み以前より明らかに日本城郭式の建物の色が濃くなった城の御殿に通された。


風呂に入り旅の汚れを落として、御殿の大広間に入ると、


「なにもございませんが、我が手料理で一杯いかがですか?」


と、勧められる。


お初が少々警戒したのか俺の顔を見るが、


「政宗殿の手料理、いただこう」


俺は伊達政宗を信用している。


家臣ではないが、最早長い付き合い。


信頼しているからこそ南アメリカ大陸を任せてある。


インカ帝国と言うのか、アメリカ大陸の食文化に影響されている伊達政宗の手料理は、和と融合していた。


その中でもトルティーヤらしきものが目に入る。


それを口に運ぶ・・・・・・中身は・・・・・・緑。


「ずんだ~~~~」


トルティーヤとずんだがマリアージュしていた。


「美味い、美味いですよ。政宗殿」


「ありがとうございます」


伊達政宗はこの時間線においても、ずんだは作ってしまう。


精神に刻まれた何かなのだろうか?


料理が一通り食べ終わったころ、


「お話、いや、お願いの議があります」


と、伊達政宗が言う。


「俺も話がある。グアヤキル城城主を真田幸村から伊達政宗に城主替えをする」


真田幸村には、船ですでに話はつけてある。


南アメリカまで支配下にしているのには広すぎる。


オーストラリア大陸、そして、ヨーロッパにも進出してしまったので、俺の直属の家臣はそちらに配置したいからだ。


伊達政宗はそのことを薄々感じていたのだろう。


驚くことはせず、


「ありがたく、拝命いたします」


と、言う。


「で、政宗殿の話とは?」


「はい、五郎八を貰ってはいただけないでしょうか?」


えっ?まだ10歳くらいの娘を俺が貰う?


えっ、と、俺の子供と変わらない年齢くらいの側室?


ここでハーレムルート再開?・・・・・・。

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