第466話 マイアミ城の萌改造・その1

「マイアミ城の事は真琴に任せる。儂は一度日本に帰る」


と織田信長は言うと、蒸気機関外輪式推進装置付機帆船型鉄甲船戦艦KING・of・ZIPANG Ⅳ号と羽柴秀吉が率いる艦隊を連れ日本に帰っていった。


マイアミ城は建築途中・・・・・・。


俺に任せるイコール好きにしろと言うことだろうと理解する。


織田信長は俺の建築技術能力と趣味嗜好を知っている。


左甚五郎が随行していなくても、船を直すのに左甚五郎配下の優れた大工集団は連れてきている。


ただ、萌化に邪魔な人物が一人いる。


理解しいてくれないのはお初だ。


そこで一考する。


いい手を思いつく。


「お初、インカ帝国執政代理として、俺の名代としてインカに行ってファナ・ピルコワコと須佐の様子を見てきてはくれないか?」


お初はインカ帝国執政代理だ。


大義名分がある。


その言葉にお初は疑りの目を俺に向けてきた。


「真琴様、なにか企んでませんか?」


「なにも企んでないよ、ほら、お江やラララ達は残って貰うんだから、側室を増やそうなんて考えてないからね」


「・・・・・・むむむ、なにか怪しいけど、確かに私は執政代理、役職を全うしないとならない・・・・・・お江、桜子、ラララ、小滝、しっかり真琴様の下半身は握っていてくださいよ」


「はい、姉上様」


と、お江はケラケラ笑い、


桜子は、


「はい、みんなで協力して絞り出して他の女子に目に行くようなことがないようにします」


ラララは、


「異国の女性には通訳なんかしないようにしますからご安心を」


小滝は、


「精力減退するような薬を飲ませるか精力が湧かないような食事の管理をします」


と言う。


側室達は一致団結している。


お初、だが、あまいぞ。


俺が計画しているのはネイティブアメリカン?の側室計画ではないのだ。


マイアミ城の萌装飾化だ。


それには、お初の厳しい目があっては困るのだ。


だからこそ、インカに向かわせる。


「護衛役、真壁氏幹とする。しかと、インカの国の見聞をしてきてくれ。俺は、バチカンからの返答がない限りこの城からは動けぬからな」


「はっ、この真壁氏幹命に代えましてもお初の方様をお守り申し上げます」


「よろしく頼んだ」


お初は最後まで疑りの目を俺にしていたが渋々、カリブ海からスエズ陸路を通り、太平洋に出るルートでインカ帝国に向かった。


ふふふ、邪魔者は消えた。


ふふふ。

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