第463話 新艦隊訓練
新たな艦隊編成をして一週間フロリダの沖で連携を取るための訓練が繰り返される。
蒸気機関外輪式推進装置付機帆船型鉄甲船戦艦が四隻が先頭となり南蛮型鉄甲船三隻は後ろに付く。
南蛮型鉄甲船三隻は石炭を積ませて補給船の役割を持たせる。
風が吹かないときには蒸気機関外輪式推進装置付機帆船型鉄甲船戦艦に太い縄で引っ張れるようにする。
蒸気機関外輪式推進装置付機帆船型鉄甲船戦艦と南蛮型鉄甲船の連携。
繰り返し繰り返し毎日訓練をする。
もちろん戦闘時の陣形もだ。
敵船団と出くわしたら、蒸気機関外輪式推進装置付機帆船型鉄甲船戦艦360度対応アームストロング砲を撃っている間に、南蛮型鉄甲船三隻は旋回し船の横に付いているアームストロング砲を敵に向ける。
そして、全戦艦で砲撃をするのだ。
最大で33門×4隻+24門×3隻。
最大で204門のアームストロング砲が敵艦隊に狙いを定めることが出来る。
しかも蒸気機関外輪式推進装置付機帆船型鉄甲船戦艦の9門は大口径アームストロング砲で威力・飛距離は桁違い。
使い古した木造高速輸送船を敵に見立てて集中艦砲射撃をする。
204門一斉に発射。
あたりは一瞬火薬の煙で真っ白になる。
そこを望遠鏡で確かめる。
風が煙を吹き飛ばすと、木造高速輸送船は文字通り海の藻屑、跡形もなくバラバラになっていた。
「御大将、これなら相手が大船団でも迎え撃てます」
と、真田幸村が言う。
カリブ海の敗退のようにはならないのは一目瞭然だ。
「よし、あとは織田水軍との連携の訓練に入る。連携がとれるようになれば、敵本陣を攻め込む」
「いよいよ、イスパニアの国盗りですか?」
「イスパニア帝国皇帝・フィリッペの首を取り、地中海の玄関口を押さえる」
領土拡大には興味はないが地中海を治め、日本が世界の覇権を握るために目をつけているのは地中海の玄関口になるイスパニア。
その地を日本国とし、ヨーロッパを牽制する。
牽制というのか日本国が指導する秩序構築の要にする。
俺の脳内構想の世界戦略だ。
今の艦隊の力なら間違いなく出来るはずだ。
「マイアミ城に一度帰るぞ」
と、指示を出した。
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