第449話 新戦艦・武甕槌練習航海~樺太その5~
夕飯が食べたあと男利王と須久那丸を連れ風呂に入る。
須久那丸はもう慣れてじゃれてくるがどうも男利王はよそよそしい。
「男利王、昔も一緒に風呂入ったんだけどなぁ~覚えてないか?」
と、聞くと首を振って小さな声で、
「覚えてる」
「ははは、そうか、そうか、覚えてるか」
「うん」
男利王はどうもシャイだ。
「ほれ、チンチンはちゃんと皮を剥いて洗え」
「ぎゃ~、やめて~~」
と、前を隠す。
まあ、ここを掘り下げると18禁になりそうだから流そう。
湯船に浸かりながら、
「なぁ、二人とも俺は父として二人をあまりかまえて、遊んでやれなかった。おそらくこれからも淋しい思いをさせるだろう。が、そんな父から二人に頼みがある」
「なんですか?」
と、須久那丸。
「・・・・・・」
無言で目を見てくる男利王。
「二人は母親はちがくとも兄弟だ、二人には仲良くして欲しい。無論、茨城城にいる武丸達もなのだが、樺太は広い土地だが寒く環境的には厳しい土地。その土地に住む二人にはこの樺太を繁栄させて欲しいのだ。お互いに協力しあって」
と、言うと意外にも男利王が、
「もちろんです。父上様」
と、大きな返事をした。
「そうか、そうか、わかってくれるか」
と、言うと須久那丸も、
「はい」
と、大きな返事をした。
「樺太はな、すぐそこには大きな大陸がある。だからこそ守りの要にしたいのだ、まぁ、この話はもう少し大きくなってからわかればよいがな。とにかく、二人とも協力しあって大きく育て」
「はい」
「はい」
そう返事をしてくれる。
そのあと二人に背中を洗ってもらった。
小さな手だが全体重をかけて一生懸命背中を洗ってくれた。
「どれ、父はチンチンを洗ってやるか」
「ぎゃ~」
「痛い、痛い、剥かないで~」
・・・・・・。
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