第416話 マダガスカル島
日本国本土から順調に高速補給連絡船が来るようになると、インド洋の情勢も連絡が入った。
オーストラリア大陸から寄港なしでマダガスカル島への攻撃は成功した。
大いに活躍したのは蒲生氏郷だった。
蒲生氏郷には、「インド洋を超えてくる敵がいずれてるかもしれない」と話したことがあるのだが、蒲生氏郷はそれを逆に考え、インド洋を超えて攻撃する立場になるかもしれないと考え、オーストラリア大陸カーナボーン城から遠洋試験航行を繰り返し行っていたそうだ。
その経験を踏まえて先陣を務め、マダガスカル島に拠点を築き支配しようとしていたイスパニアを追い出すことに成功した。
そして、東西南北に城塞港を建設したが内陸部の部族への干渉はせず港周辺だけを支配した。
その中でも重要拠点、アフリカ大陸の対岸、モザンビーク海峡の接する港のメインティラーノを強固な城塞にすることでモザンビーク海峡封鎖作戦を決行した。
これによりヨーロッパからインド洋、太平洋に向かうイスパニア・ポルトガル・イギリス・フランスなどの艦船が渡航不能になりインド洋制海権は完全に日本が掌握した。
ただし、この四か国、ごたごたと史実歴史上ではもめごと続きの敵対関係だったが、強大な敵『日本』が現れたことにより四国同盟を締結。
強大な完全に異なる文化・異なる人種が敵になれば、近しい民族は手を結ぶ。
いつの時代においても当然の事だった。
俺が占領したいと考えていたアフリカ大陸南端の喜望峰を城塞かし大西洋に抜けさせないための防衛拠点としていた。
そして、織田信長はというと・・・・・・。
「なんで、こっちに来てしまうかな」
そう、今、俺と茹でたとうもろこしを食べている。
「じっとしていられるか」
そう言って、南アメリカに来ていた。
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