第411話 アカプルコ占領戦・アスティカ帝国復権
1596年12月14日
メキシコのアカプルコは森蘭丸を総大将とする織田水軍艦隊が黒坂真琴と分かれた後、攻め込んでいた。
アカプルコはアメリカ大陸でのイスパニア帝国の太平洋の拠点であった。
そのため、港は整備され多数のガレオン船が停泊していた。
そこを森蘭丸はアームストロング砲による奇襲艦砲射撃攻撃で大打撃を与えた後、リボルバー式歩兵銃で武装した兵士が上陸、瞬く間に占領を成功させた。
アームストロング砲とリボルバー式歩兵銃、やはり圧倒的火力による勝利。
イスパニア帝国兵は大西洋側に逃げるしかなかった。
それを深追いするようなら森蘭丸ではない。
圧倒的火力があっても弾が続かなければ、単なる鉄の塊になってしまう。
そのため日本国本土に輸送船を出すよう一隻、日本に向かわせ自らはアカプルコを砦にするために動き始めた。
イスパニア帝国兵に奴隷のごとくこき使われていた原住民のアスティカ系・マヤ系の民族の接触は必然的だった。
それをイスパニア語を話せる弥助が交渉する。
アカプルコ一帯をくれれば、反イスパニア帝国に協力すると。
すると、滅ぼされかけていたアスティカ帝国の隠された継承者が名乗り出た。
その者と森蘭丸は同盟を結んだ。
森蘭丸は黒坂真琴政策の理解者。
必要以上の土地を望まない。
貿易の拠点を作れば良い事を理解している。
森蘭丸もまた、黒坂真琴と同じように動き。
1596年12月31日
アスティカ帝国建国宣言がなされた。
各地に反イスパニア帝国の狼煙は上げられた。
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