第400話 400話突破特別編・平成・常陸!時代ふしぎ発見!!第四弾
《タイムパラドックスにより私たちが知る世界とは全く別の世界線の、日本の平成のとある土曜の夜の国民的クイズ番組。この番組もまた、タイムパラドックスと言う不確定な物で連続した時間線なのかも不明な番組。語り継がれる黒坂真琴物語の中でも分岐がされた時間線の一つの時間線上》
「新しい発見が次々と続く黒坂真琴、番組内でも驚きの『茨城の暴れ馬』の真相がわかった本日ですが、続いて二問目に行きたいと思います。クイズ歴史ふしぎ発見!!」
と、マッチョなダンディー司会者の力強くにこやかな笑顔で画面は二問目に変わっていた。
ベテランミステリーハンター竹外さんは朱塗の神社の山門の前に立っていた。
「ご覧ください、笠間稲荷神社・国宝・美少女萌狐朱塗山門です。萌ますね、この美しい美少女たち門には大きな3人の美少女と上部には16体の美少女化された狐が彫刻されています。とても美しくそして可愛い美少女狐、黒坂真琴が寄進したものだそうです。本日は第25代神主佐伯崑々さんに来ていただいております。佐伯さんこの門はどういった経緯で作られた物なのでしょうか?」
神主の正装をした佐伯崑々は、
「この門は、美少女萌陶器、そして産業革命を支えた製鉄業に力を入れる為、火をつかさどる神でもあるお稲荷様に、安全と繁栄を祈るために寄進されたものだと伝わっております」
本当は、初代佐伯崑々と左甚五郎が暴走したという事なのだが、そのような事は語り継がれてはいなかった。
歴史は必ずしも正確に伝わることがないという事だった。
「この黒坂真琴が力を入れた萌美少女が描かれた常陸萌陶器ですが今では最高級品として、有名で格式高い宮中晩餐会などで使われる食器となっているのは皆さん知っているとは思いますが、どうやって広まっていったのでしょうか?」
と、スタジオに画面が切り替わるとベテラン回答者の白柳鉄工さんと野村真人君さん、そして黒坂真琴の幼馴染の人気芸能人の久慈川萌香、結城智也、高萩貴史を映し出していた。
「突如として現れた萌美少女が描かれた常陸萌陶器ですが急速に世界に広まりました。さて、黒坂真琴はこの異質とも言える陶器をどうやって広めたのでしょうか?簡単な問題だと思いますのでノーヒントでいきたいと思います」
「えっぇぇぇ~ちょっと待ってくださいよ久佐野さん~」
と、野村君が言うなか他の4人は回答を書いていた。
「回答が出そろいましたので一斉に」
と、回答が書かれた画面が映し出される。
白柳鉄工「恩賞として家臣に与えた」白マッチョ人形を賭ける。
久慈川萌香「交易品として輸出した」白マッチョ人形を賭ける。
結城智也「友人に配った」白マッチョ人形を賭ける。
高萩貴史「知人に配った」白マッチョ人形を賭ける。
野村真人「抱き合わせ販売をした」白マッチョ人形を賭ける。
と、答えが出そろうと、マッチョなダンディー司会者は野村君に、
「なにと抱き合わせ販売をしたのですか?」
「えっと、稲荷神社なのでお稲荷さんと抱き合わせ販売をしたのかと」
「野村君、この陶器は世界に広まったのですよ、お稲荷さんでは腐ってしまうと思いますが」
と、言うと観覧席から失笑が漏れていた。
「では、答えはこちらです」
と、再び竹外さんを移すと、
「本日は特別に国宝・風神雷神レムラム大皿を特別な許可をいただいて県立五浦美術館より映させていただいております。学芸員で元は黒坂家家老だった伊達政道の子孫である伊達道山さんに説明をしてもらいたいと思います。伊達さん、黒坂真琴はこのような萌陶器をどうやって広めていったのでしょうか?」
「はい、初代黒坂様はまずは友人やお世話になっている人への贈り物にいたしました、代表的なのは加賀萌文化開祖である前田利長などがよく知られているでしょう。そして、今では名門中の名門学校である国立茨城城女子学校の生徒たちに陶芸と絵付けを学ばせ、大量生産ができるようになると世界に交易品として輸出して広めていったのです」
「友人に配るなんて布教活動みたいですね」
と、再び画面はスタジオに変わった。
「白柳さん、野村君ボッシュート、久慈川さん、結城さん、高萩さん正解です」
結城「真琴は、お気に入りのラノベを三冊買って一冊は自分用、一冊は保存用、一冊は布教用にしていましたからね」
高萩「ああ、俺も何冊も貰ったよ。確かあの国宝の皿の美少女もそのキャラクターだよな、結城?双子のキャラクターだよな」
結城「間違いないな」
久慈川「あっ、あのラノベなら私も布教された、死に戻りの特殊能力のだよね」
久佐野「おおおおおおおおおおおっと国宝・風神雷神レムラム大皿のレムラムが平成のラノベのキャラクター名だったとは、いままで黒坂真琴七不思議の1つになっていたこの国宝の名前の由来が今わかるとはなんという事でしょうか!」
と、再びスタジオで黒坂真琴七不思議の1つの謎が解明されて世界のテレビは一斉に字幕ニュースを流していた。
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