第382話 新免武蔵と前田正虎と武丸
平成時代では宮本武蔵と知られる新免武蔵と、前田慶次の息子の前田正虎が茨城城に出仕の挨拶に来る。
武丸も同席させる。
「出仕ご苦労、これより新免武蔵と前田正虎は武丸付き小姓とし1000石で召し抱える」
新免武蔵は12歳、少し癖っ毛な筋肉質な男の子、年齢の割にはがっちりした体格だ?
そして、前田正虎は15歳長身で痩せ型体験だ。
「新免武蔵、武丸様付き有り難き指名ではありますが、諸国修業の旅がいたしとうございます」
「武蔵、今、一番剣客が集まってるところはどこだ?」
「え?」
「当家には、柳生新陰流の柳生宗矩、鹿島神道流開祖塚原卜伝の愛弟子・真壁氏幹、そして佐々木小次郎、槍の使い手の前田慶次に真田幸村、そして俺がいるが不服か?」
「あっ!」
柳生宗矩、前田慶次、真田幸村、真壁氏幹、佐々木小次郎、そして武蔵の父、新免無二、そして俺はほぼほぼ最強剣客集団な当家を出て諸国修業の旅?意味がないのでは?
「なんなら、俺が直々に稽古をつけてやる」
「御大将、御自重下さい。10年前の一武将ではないのですから、宗矩達を雇われたときのような腕試しはおやめください」
と、力丸に止められた。
前田正虎は静かに聞いていた。
「正虎は不服はないのか?」
「はっ、私は父とは違いまして槍働きの腕などより、筆による働きをいたしたく」
「ん、後々は武丸の右筆になるように考えよう。算盤も達者になってくれ」
「かしこまりました」
正虎は槍働きは好きではないのか?まぁ、それならそれで構わない。
「一緒に父上様が作られている世を引き継げるよう、互いに励みましょう。よろしくお願いします」
と、突然利発に武丸は言う。
俺がびっくりしてしまう、茶々が教え込んでるのか?
普段は無口で動物達を可愛がる武丸はちゃんと武将と育っているのか?
嬉しい。
新免無二と前田正虎には、水戸のお抱え刀匠に作らせた大小の刀を授け、小姓として雇った。
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