第360話 アボリジニ萌侵略(オーストラリア開発編2)

 羽柴秀吉達はそれぞれの持ち場に船出したあと俺は、大八車に荷物を載せアボリジニの集落に向かう。


案内役は去年からケアンズ城で守備と開墾をしている、城代・佐々木小次郎に案内して貰う。


通訳に、弥助率いるオセアニア人部隊だ。


二重三重の多重通訳?最早伝言ゲームになりかけている気がするが仕方がない。


流石にラララも言葉は通じないのだからこの方法しかない。


だいたい、南蛮人宣教師やら冒険者は未開の地でどうやってコミュニケーションをとっていたのかが不思議ではある。


アボリジニは洞窟を中心とした住居に住んでいた。


昨年、酒を酌み交わした者達が出迎えてくれた。


「約束の品、今回載せられるだけ積んできたものだ受け取ってくれ」


と、二重三重の通訳を通して伝える。


荷物は常陸萌陶器・アイヌ民が作った美少女萌木彫りフィギュア・そして美少女を彫刻して貰った水戸刀を渡す。


アボリジニは興奮し喜んでいる。


萌の良さをわかって貰えて俺としても嬉しい。


住居に案内されると、出てきました。


カブトムシ?カミキリ虫?幼虫料理。


俺はイナゴや蜂の子・ザザムシも食べたことがあるのでわりかし平気。


いや、むしろ好き、美味い。


平成時代に食べていたお菓子に少し似ている味、敢えて名前はあげられないが、甘いトウモロコシのスナック菓子、あのピーナツが一袋に何粒か入っている黄色く丸まってる甘いスナック菓子に似ている。


嫌がらずに食べる事にアボリジニは親近感を涌いたのか踊りや打楽器の演奏まで見せてくれる歓迎だった。


歓迎ばかりを受けているわけにもいかない、俺はその打楽器に合わせて究極の踊り、封印されし究極オタ芸を披露すると阿鼻叫喚された。


協力関係を少しずつ気付きたい。


少しずつ急がず焦らず。


今回も金やブラックオパールなどを返礼として貰う。


もちろん嬉しい品だが、石炭・鉄鉱石採掘を出来ないか通訳を通して伝える。


場所は陰陽道で予め占ってあり地図に書いておいたのでそれを渡すと弥助が、


「右府様はシャーマンか?っと聞いてきてますがどう答えますか?」


と、言ってきた。


「あぁ、微力なシャーマンだと伝えて構わない」


すると、俺はアボリジニに拝まれてしまった。


違う、そうではないのだ、そうではないのに。


何か通訳に失敗した気がする。


この先、大丈夫なのだろうか?不安だ。



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