第359話 豪州統制大将軍初仕事(オーストラリア開発編2)

 ケアンズ城を中心に艦隊は停泊した。


ケアンズ城は勿論砦レベルなので兵士たちは全員入れる大きさはない。


羽柴秀吉、前田利家、蒲生氏郷、森蘭丸、伊達政宗そして俺が一室に集まる。


信長は・・・・・・海でジュゴンと泳いでた。


俺にオーストラリア大陸ことは任せると言い、くつろぐ織田信長の姿・・・・・・誰が想像するだろうか。


「えっと、持ち場となる場所を指示します」


と、俺はオーストラリア大陸の地図を広げる。


平成時代での地名を書いてしまっている地図。


「羽柴秀吉、メルボルンに拠点となる城を築くとともにタスマニア島占領を申し付ける。


前田利家、シドニーに拠点となる城を築くとともにニュージーランド島占領を申し付ける。


蒲生氏郷、カーナーボンに拠点となる城を築き西の守りを備えよ。


伊達政宗、ダーウィンに城を築き北の守りを備えよ。


森蘭丸は、このケアンズ城をさらに強固なものとし信長様に相応しき城にせよ」


と指示を出す。


信長に全権限を任されているので拒否権発動する者などはいないが、


「右府様はどちらに行くだぎゃか?」


と、羽柴秀吉。


「俺は取り敢えずアボリジニに贈り物をするなどの対応をします。あとパネル工房を作ったりするので」


今回もパネル工法建築を奨励していくつもりでいる。


その為に左甚五郎を連れてきている。


「そんみゃことせず、武力を持って制圧してはどうぎゃか?」


「アボリジニにとは、とにかく共生の道を模索して武力対立は避けてください。戦うはこの大陸に注目しだすであろう南蛮の国、無駄に武器弾薬など使わず今は守りを専念してください。ニュージーランド島やタスマニア島などは島と言うがかなり大きい土地、それを占領するだけでかなりの戦力が必要とするはずですから。ここを第二の日本国に作り上げる、それは後世まで続く大事業よろしく頼みました」


と、言うと利家が秀吉の肩を叩きそれ以上意見を言わせないようにしていた。


「それと、兵士が下りた船は船団を組んで20隻ほどずつ日本に帰して物資の輸送をするよう手配してください。これは九鬼水軍に手配を蘭丸殿」


「はっ、万事滞りなく」


「では、本日の評定はこれまで」


そう言って解散するとそれぞれは持ち場に向かうよう準備を始めた。


評定のあと信長を見に行くと、ウミガメを捕まえ泳いでいた。


良いのだろうか。


意外と遊び好きな織田信長の姿がほほえましく俺も一緒に海に入るとジンベエザメに飲み込まれそうになった。


プランクトン・オキアミしか食べないのは知っているが近くで大きい口を開けられると驚き慌てる。


それを船の上から見ていたお初達、俺の側室達は大笑いをしていた。


グレートバリアリーフ最高だ。


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