第358話 全面降伏
南蛮型鉄甲船と木造ガレオン船60隻の大船団は小笠原諸島で補給をしながら南下する。
食料は保存食をそれなりに積んでいるが、やはり新鮮な水は必要だ。
マリアナ諸島の島々にも船を分けて補給のために寄港すると思わぬ事態が発生した。
グアム島・サイパン島にいたスペイン人は逃げ出し、原住民がうちの艦隊に全面降伏を申し出てきた。
占領する気など、この段階ではまだなく友好的に補給をする予定多だったのだが、これだけの大艦隊を目にすれば恐れてしまったのだろう。
しかも、俺が無差別艦砲射撃攻撃をすると言うのがスペイン人宣教師などから伝わっていると原住民が言う。
間違っている伝わり方がしている気がする。
今回、ラララを指名して乗船させているため、多少の通訳になってくれている。
「島民は皆、恐れていますですです」
「そうか、伝えてくれ、略奪などするつもりなどはない。交易を持って水、食糧の補給をしたい」
ラララが言葉が通じる人を経由して島の長老に伝えていた。
一部の漁師の中には海流に乗ってハワイに行った者や、逆にハワイから流れ着いてしまった者もいるらしく、なんとかコミュニケーションはとれるらしい。
二重通訳と言うのだろうか?
「御主人様、言われるとおりにするので島民を殺すようなことはしないでくださいと申してますです」
誤解が生じているようだが仕方がないだろう。
怪我の功名と言うのか?怪我してないから違う言葉なのか?
取り敢えずこちらからは日本刀・美少女萌陶器・反物を無理やり渡し、水と食料を分けてもらった。
南下するたびに他の島々も同じように降伏を先に言ってきた。
大砲も撃ち込んでいるわけではないのだが良いのか悪いのか、一気に南下ルートは日本国になってしまった。
そして、織田信長が攻略に少々てこずっていたパプアニューギニア島も例外ではなかった。
あまりの戦艦の多さに驚き、砂浜に部族長が出てきて降伏した。
パプアニューギニア?ん~あれ、もしかしてパプアニューギニアって国の名前で島の名前ではなかったような・・・・・・。
まあ、俺がそう名付けてしまえば、その名前になるのだから良いだろう。
パプアニューギニア島で。
島や海峡の名前などは大航海時代に初めて見つけた南蛮人冒険家の名前だったり、現地の言葉の聞き間違いで名付けられているのだから。
俺の学力の記憶力の間違いで名付けてしまっても問題などないだろう。
60隻の大艦隊は幸運にも大きな事故などなく、オーストラリア大陸での拠点のあるケアンズに一か月半ほどをかけて到着することが出来た。
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