第337話 1592年6月6日上陸
1592年6月6日
上陸作戦を決行する。
5隻の南蛮型鉄甲船から一度30発程の大砲を放つ。
無差別艦砲射撃、警告の射撃だ。
まだ、アボリジニの姿ばっかり見えないが念の為先制する。
音と大地を揺らす艦砲射撃で引いて貰いたい。
その時折放たれる大砲の中、小船8隻約100人の武装した兵で目的の力に上陸を開始する。
先頭に抜刀した俺、後ろには佐々木小次郎も抜刀して臨戦態勢だ。
兵達は火縄銃改の火蓋がいつでも切れるようにしている。
お初も薙刀を構えていること
そして、目的のケアンズの砂浜に第一歩を俺は下ろした。
史実歴史時代線で、大航海時代新天地を探し荒らした者が多い中、オーストラリア大陸に初めて上陸したヨーロッパ人は1606年のオランダ人とされている。
しかし、植民地不適合と判断され1700年代まで放置される大大陸。
俺はその地に誰よりも早く足を下ろし、
「これより、この大地、大陸は日本国であると宣言する」
まぁ、うちの家臣しかいないから有効性のある宣言ではないのだけど、新大陸への一歩の記念にかっこつけてみる。
お初になんとか動いてくれるスマホを渡して撮影してもらいながら太刀を高々と上げてポーズ。
木に捕まってるコアラを無理やり剥がして抱っこしてポーズ。
「あっ、真琴様、私にも触らしてください。うわ~可愛い~スッゴい爪でがっつり掴んできますね。うわ~モコモコ」
と、コアラをお初に渡すと大喜び。
そんな事をしている間に、陣幕が張られ簡易的な陣を佐々木小次郎が指示しながら作られる。
小船は南蛮型鉄甲船と往復を繰り返し、700名が上陸した。
「よし、砦の建設を開始せよ」
熱帯性気候地域に属するケアンズ、南半球は6月は冬なのだが半袖で過ごせそうなくらいの心地良い気温だった。
後の世にオーストラリア大陸発見者として、俺の名が残ることを歴史に刻まれる事を俺は気が付く事はなかった。
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