第330話 いざ海外へ

 取り急ぎ、大阪城に入ると俺の艦隊は出港準備を整えていつでも出港出来るようになっていた。


織田信長の艦隊で前回の航海に参加していた20名があらたに道案内役として乗船する事になったため、俺の直属の家臣を20名降ろす。


その中にお初、桜子、梅子を考えた。


「お初、桜子、梅子、これからの船旅は想像を絶する苦労する旅になるだろう。それでも付いてくるか?」


「当たり前でしょ、真琴様の監視役なんですから」


と、お初は言い、桜子は


「御主人様がまたお身体を壊さぬよう、御食事の世話を続けなくては」


梅子は、


「御主人様の身の回りの御世話をし、綺麗で病気にならない環境を整えとう御座います。どうか御一緒させてください」


と、強い眼光で訴えてきた。


これ以上なにも言うまい。


兵士の中から長年者と若年者を選んで陸路で常陸に帰るよう手配した。


乗組員が増えればそれだけ荷室のスペースが減る。


食料も早く減る。


長旅になる以上、そのバランスを計算されたギリギリの人数なのだ。


出来うる限り荷を積み、出港をする。


新たな旅の開始。


俺達は日本の地を再び踏みしめる事を願って、大阪城港を出港した。


1592年3月11日

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